物理教授法の研究 授業書方式による学習指導法の改善
価格:7,150円 (消費税:650円)
ISBN978-4-8329-5301-7(4-8329-5301-X) C3042
奥付の初版発行年月:1987年09月 / 発売日:1987年09月下旬
『PSSC物理』 に代表される “学問性中心” のカリキュラムがもたらした物理教育の混乱状態のなかで生まれた 「授業書方式」 を体系化した労作. 古典物理学を現代の視点から再構成,「力学」,「電磁気学」,「熱力学」 の全分野にわたり,全ての生徒に理解可能な教授プログラムを具体的に示す.
高村 泰雄(タカムラ ヤスオ)
北海道大学教育学部教授.教育方法論・科学教育専攻.
目次
序 論 物理教授法の基礎理論(高村泰雄)
第 1章 授業書方式による教授過程の基礎理論
第 2章 高等学校物理教育の体系と授業書群の構造
第 3章 教授における科学的認識の形成と論理
第 Ⅰ編 授業書「力学」(寺岡英男)
第 1章 ニュートン力学の論理構造とその基本法則
第 2章 ニュートン3法則の成立に関する科学的分析
第 3章 「力学」の教育内容の構成
第 4章 授業書「力学」の構成と授業過程
第 5章 授業実践による検証・評価と今後の課題
第 Ⅱ編 授業書「電磁気学」(倉賀野志郎)
第 1章 電磁気学の「論理構造」とその基本法則
第 2章 ファラデーにおける「場」の実在性の探求—「力線の変動」と「伝幡時間」を介して
第 3章 「電磁気学」の教育内容の構成—授業のための基本視点
第 4章 「場」の概念を中心とした授業書「電磁気学」の基本視角
第 5章 授業実践による検証・評価と今後の課題
第 Ⅲ編 授業書「熱力学」(若菜 博)
第 1章 熱力学の論理構造とその基本法則
第 2章 永久機関と「温度差」に関する科学史的分析
第 3章 「熱力学」教育内容の構成—授業書化のための基本視点
第 4章 授業書「熱力学」の構成と授業過程
第 5章 授業実践による評価・検証と今後の課題