実践と相互人格性 ドイツ観念論における承認論の展開
高田 純:著
A5判 366ページ
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-8329-5871-5(4-8329-5871-2) C3010
奥付の初版発行年月:1997年09月 / 発売日:1997年09月下旬
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-8329-5871-5(4-8329-5871-2) C3010
奥付の初版発行年月:1997年09月 / 発売日:1997年09月下旬
内容紹介
対話思想の源泉を求めて, ドイツ観念論を相互承認の観点から捉え直す意欲作.カント自律論に含まれる自発性と共同性が,フィヒテとヘーゲルで分化し交差しつつ動的に展開されることを解明.カントとフィヒテには他者論が不在であり,ヘーゲルには個人論が不在との解釈を克服する.
著者プロフィール
高田 純(タカダ マコト)
札幌大学外国語学部教授
主要著書:
哲学のリアリティー: カント・ヘーゲル・マルクス (共著,有斐閣,1986)
ヘーゲル用語事典 (共著,未来社,1991)
承認と自由: ヘーゲルの実践哲学の再構成 (未来社,1994)
目次
第Ⅰ部 自律と共同—カントにおける承認論の方向づけ
第 1章 意志の自由と自律
第 2章 自律と相互人格性
第 3章 道徳的共同体と自律
第 4章 道徳行為と相互人格性
第 5章 道徳の相互人格的関係
第Ⅱ部 自律と承認—フィヒテにおける承認論の定礎
第 1章 他者問題の追究
第 2章 自我と相互承認
第 3章 自立と相互伝達
第 4章 相互承認とコミュニケーション
第Ⅲ部 承認と共同—ヘーゲルにおける承認論の展開
第 1章 自由な共同体を求めて
第 2章 共同体と相互承認
第 3章 行為と相互承認