ロシア革命と東方辺境地域 「帝国」秩序からの自立を求めて
西山 克典:著
A5判 484ページ
価格:7,920円 (消費税:720円)
ISBN978-4-8329-6281-1(4-8329-6281-7) C3022
奥付の初版発行年月:2002年02月 / 発売日:2002年04月下旬
価格:7,920円 (消費税:720円)
ISBN978-4-8329-6281-1(4-8329-6281-7) C3022
奥付の初版発行年月:2002年02月 / 発売日:2002年04月下旬
内容紹介
従来の中央からの歴史像を再考し,ロシア全体との関連,中央と辺境の歴史構造,支配と統合,解放の論理を問いつつ,東方辺境地域の独自の社会構造と自立(律)性から,帝国の編成,革命,ソ連の形成過程をとらえ直す.「地域」(=辺境植民地)の側から再構成した新たなロシア革命像.
著者プロフィール
西山 克典(ニシヤマ カツノリ)
1951年生まれ
北海道大学大学院文学研究科博士課程修了
現在,静岡県立大学国際関係学部助教授
ロシア近 ・現代史専攻
目次
はじめに—ロシアにとっての「東方」と「辺境」
第一章 帝国 : 抑圧と矛盾
第一節 ロシア帝国の地域編成
第二節 欧露辺境としてのヴォルガ中流・ウラル地域
第三節 中央アジアの植民地—セミレーチエ
第四節 ストルィピン体制と帝国秩序
第二章 革命 : 抵抗と解放
第一節 革命における中央と辺境
第二節 一九一六年のムスリム蜂起
第三節 中央アジアのおける革命の展開
第四節 ヴォルガ・ウラル地域における革命
第五節 バシキール自治共和国の形成
第三章 ソヴェト同盟 : 統合と批判
第一節 ソヴェト権力と国家編成
第二節 ヴォルガ中流 : ウラル地域の再編
第三節 中央アジアにおける土地改革と民族編成
第四節 ネップからスターリン体制へ
あとがき—「地域」からの視点