西フリジア語文法 現代北海ゲルマン語の体系的構造記述
価格:20,900円 (消費税:1,900円)
ISBN978-4-8329-6621-5(4-8329-6621-9) C3087
奥付の初版発行年月:2006年02月 / 発売日:2006年02月下旬
オランダ・フリースラント州で約35〜40万の話者に用いられ,オランダの地域的公用語に指定されている西フリジア語(Westerlauwersk Frysk)の標準語に関する音韻と文法の包括的記述であり,現在,世界最大のフリジア語文法書.巻末にフリジア語一般の歴史と現状の解説を加えた.
清水 誠(シミズ マコト)
1958年 横浜市に生まれ, 静岡県駿東郡清水町に育つ
1983年 東京大学大学院人文科学研究科独語独文学専修課程修士課程修了
東京大学教養学部助手, 千葉大学教養部専任講師を経て
現在 北海道大学大学院文学研究科教授(西洋言語学講座)
博士(文学)
オランダ学士院フリスケ・アカデミー会員, オランダ・在外フリジア人協会名誉会員, ドイツ・北フリジア語文化研究協会会員, 財団法人ドイツ語学文学振興会奨励賞受賞
専攻 ゲルマン語類型論
主要業績
『現代オランダ語入門』(大学書林 2004),「フリジア−北海沿岸を結ぶ言語の絆」(講座世界の先住民族・ヨーロッパ, 明石書店 2005),「北フリジア語モーリング方言の音韻」(ドイツ語学研究2, クロノス 1994),「北フリジア語モーリング方言 (1) 文法」(北海道大学文学部紀要40-3, 1992),「スウェーデン語に与えたドイツ語の影響」(東京大学教養学部言語文化センター紀要4号 1984),「R. リングゴー:デンマーク語方言概説」(ノルデン32号 1995 翻訳),「現代アイスランド文学作品集 (1)〜(5)」(ノルデン28〜33号 1991-96 翻訳)
目次
はじめに
Ⅰ 音韻と正書法
§1 文字
§2 母音
§3 鼻音化と長母音化
§4 短母音化
§5 「割れ」
§6 子音と半母音
§7 子音にかんする現象
§8 同化とそれに類似した現象
§9 音節化
§10 アクセント
II 冠詞
§12 定冠詞
§13 不定冠詞
§14 否定冠詞
III 名詞
§15 文法性
§16 数
§17 格と目的語の語順
§18 指小形
IV 形容詞
§19 形容詞の語形変化と用法
§20 比較
V 代名詞
§21 人称代名詞の語形
§22 人称代名詞連接形,主語の省略,補文標識の「活用」
§23 人称代名詞の再帰用法
§24 所有代名詞
§25 指示代名詞
§26 不定代名詞
§27 疑問詞と疑問文
§28 関係詞と関係文
VI 数詞
§29 数詞と数の表現
VII 副詞
§30 場所の副詞
§31 時間の副詞と時間表現
§32 その他の副詞
§33 否定詞netと否定 VIII der
§34 derの四つの用法と「代名詞のder」
§35 「場所のder」と「R副詞」
§36 「存在のder」と「虚辞のder」
IX 前置詞と後置詞
§37 前置詞
§38 名詞句を支配する後置詞
§39 前置詞句を支配する後置詞
X 接続詞
§40 接続詞の種類と文の構造
§41 並列接続詞
§42 補文導入要素と補文標識
§43 従属接続詞
§44 従属文を伴うdatと主文を伴うdat
XI 動詞
§45 動詞の語形変化と文法範疇:概観
§46 動詞の語形変化と分類
§47 e-動詞
§48 je-動詞
§49 n-動詞
§50 不規則動詞変化表
§51 時制と命令形
§52 完了形
§53 話法の助動詞
§54 受動態
§55 使役動詞と再帰動詞
§56 非人称動詞と非人称表現
§57 態にかんする語彙的表現
§58 名詞抱合
§59 分離動詞:不変化詞動詞
§60 非分離動詞:接頭辞動詞
§61 接尾辞の付加と品詞転換による派生動詞
§62 現在分詞
§63 過去分詞
§64 不定詞の種類
§65 第1不定詞(e-不定詞)
§66 第2不定詞(en-不定詞)
§67 te-第2不定詞
§68 不定詞の省略
§69 第3不定詞(命令形不定詞)
§70 動詞群の語順
XII フリジア語とフリジア人につ