日本の危機言語 言語・方言の多様性と独自性
呉人 惠:編
A5判 332ページ 並製
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-8329-6747-2 C3081
奥付の初版発行年月:2011年05月 / 発売日:2011年04月下旬
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-8329-6747-2 C3081
奥付の初版発行年月:2011年05月 / 発売日:2011年04月下旬
内容紹介
日本語は世界で第8位の話者数を誇る大言語であり,国語として認定される「安泰な」言語だが,北にはアイヌ語という日本語とは系統を異にする言語が,南には琉球語という日本語と系統を同じくする唯一の言語がある。こうした日本の言語・方言の多様性とその変容,そして消滅の危機の現状を紹介・解説する。
著者プロフィール
呉人 惠(クレビト メグミ)
富山大学人文学部教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第Ⅰ部 日本の言語状況
1. 日本国内の八つの危機言語
2. 新たに生じつつある多様性
3. 危機に瀕した言語を記録することの意義
第Ⅱ部 独自性と現状
第1章 アイヌ語の研究/第2章 北海道方言/第3章 秋田方言/第4章 水海道方言
第6章 八丈方言/第7章 愛媛県宇和島方言の時間の捉え方/第8章 鹿児島方言
第Ⅲ部 標準語から見た日本の言語・方言
1. はじめに
2. 正しい日本語としての標準語
3. 標準語の重力と言語研究
4. 二重ヲ格制約の本質
第Ⅳ部 世界から見た日本語の多様性
1. はじめに
2. 日本語の共通語
3. 日本語の方言と琉球語の方言
4. 言語再活性化運動