日本における作業療法教育の歴史
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-8329-9181-1(4-8329-9181-7) C3047
奥付の初版発行年月:1986年03月 / 発売日:1986年03月下旬
わが国で作業療法が身分法のもとに発足したのは1966年であり, まだ, 20年足らずの職業的発展期にある.本書は長い間,作業療法士協会長を務め,日本における作業療法の確立と普及,作業療法士の育成を目指して活動してきた著者の,経験に基づく,作業療法教育の歴史である.
鈴木 明子(スズキ アキコ)
北里大学医療衛生学部教授
主要著書:
精神科作業療法(共編),医学書院,1970.
作業療法総論(共編),医歯薬出版,1976.
作業療法各論(共編),医師薬出版,1978.
作業療法—心身障害に対するアプローチ(上・下)(共編),創造出版,1990-92.
目次
第 1章 作業療法の流れ
1 職種の源から結実まで
2 新しい職種としての作業療法
第 2章 精神科作業療法の進歩
1 人類の偏見という負荷のなかから
2 欧米文化のなかでの発展
第 3章 アメリカのオキュペーショナルセラピーの発展
1 アメリカOT協会の創立
2 逆境は成長の助けとなる
第 4章 わが国の作業療法の準備時代
1 敗戦からの蘇生
2 職種誕生の背景
3 先駆者たちの努力
第 5章 作業療法の現状と課題
1 日本とアメリカの定義づけ
2 作法療法士教育の出発
3 作業療法に対する法的援助
4 現況と課題
第 6章 作業療法の発展とその影響
1 人生観の方向転換を願って
2 作業療法の誤解を解くために
3 新しい職種の魅力
第 7章 欧米のリハビリテーションと日本のリハビリテーション
1 リハビリテーションの意義
2 精神文化の比較
3 自己概念と依存性
4 自立した社会人を目指して
第 8章 将来に向かって作業療法士の果たすべき役割
1 国際的感覚への目覚め
2 日本人の精神構造と作業的人間関係