北海道の植生
価格:10,780円 (消費税:980円)
ISBN978-4-8329-9211-5(4-8329-9211-2) C3045
奥付の初版発行年月:1987年10月 / 発売日:1987年10月下旬
戦前から蓄積された膨大な調査報告を継承し,列島諸地域とは著しく異なる環境下にある,北海道の植生研究を総括した待望の書.気候を始めとした無機環境や,古環境,古植生の研究成果をも取り入れた学際的な見地から,その全体像を提示するとともに,将来の研究動向を展望する.
伊藤浩司(イトウ コウジ)
1958年,北海道大学大学院農学研究科修士課程修了.北海道大学大学院環境科学研究科科長.植物社会学・植物分類学専攻.
主要著書:
高山植物と山草(誠文堂新光社)
目次
第 1章 北海道植生研究概史(伊藤浩司)
1 日本における植物生態学のはじまり
2 北海道における植物生態学
3 植生帯
4 植生分類
5 群落動態
6 植生調査と植生図
第 2章 北海道の植生の位置—比較植生学への試み(伊藤浩司・小島 覚)
1 植生帯区分
2 ツンドラ帯
3 タイガ帯
4 針広混交林帯
第 3章 北海道の無機環境(斉藤新一郎・沖津 進)
1 位 置
2 地勢・地形
3 地質・地史
4 気候—熱要因
5 降水—水要因
6 土壌—土要因
第 4章 植生確論(沖津 進・小島 覚・伊藤浩司)
1 ハイマツ帯
2 ダケカンバ帯
3 針葉樹林帯
4 ブナ・ミズナラ帯
第 5章 北海道の古植生(矢野牧夫)
1 植生変遷の背景としての地史
2 古植生の研究方法
3 第四紀の古植生
4 古植生から見た現在の植物分布
第 6章 植生特論(俵 浩三・伊藤浩司)
1 北海道の自然保護—植物を中心として
2 舘脇スクールと生態学