森林美学☆〔覆刻版〕☆
価格:10,450円 (消費税:950円)
ISBN978-4-8329-9301-3(4-8329-9301-1) C3061
奥付の初版発行年月:1991年02月 / 発売日:1991年02月下旬
日本で唯一開講されていた北大農学部 「森林美学」 の講義を もとに大正7年に刊行された名著の覆刻. 明治時代の風景論の名著として誉れ高かった志賀重昂 『日本風景論』 (1894), 小島烏水 『日本山水論』 (1905)などと並ぶ高い評価を受け, 版を重ねた. 森林を美学的視点からとらえ直す時期を迎えている今日, 本書は大いなる示唆をあたえるであろう.
新島 善直(ニイジマ ヨシナオ)
札幌農学校の最初の林学教授として1899年札幌に赴任.1905年,ドイツ留学,ドイツ林学界の泰斗ザリッシュの薫陶を受ける.帰朝後,札幌農学校の後進東北帝国大学農科大学の林学科の講義のなかに「森林美学」という科目を設置.
村山 醸造(ムラヤマ ジョウゾウ)
新島義直の学生として1916年東北帝国大学農科大学林学科を終了.卒業論文の課題として森林美学を取り上げる.この『森林美学』は村山の卒業論文を土台として,その後,新島,村山両人の推敲を経て刊行されたもの
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
○第 1章 総 説
○第 2章 日本と森林美
○第 3章 森林の変遷と日本の森林
○第 4章 森林の種類に対する一瞥
○第 5章 森林の間接利益
○第 6章 美学の概説
第 1節 美の概観
第 2節 美の内容
第 3節 美の形式
第 4節 美的感情
○第 7章 天然美と風景
第 1節 芸術美と自然美
第 2節 風景と其要素
第 3節 森林の美
○第 8章 樹木の美的価値
第 1節 樹木の美性一般
第 2節 有用なる森林樹種
第 3節 針 葉 樹
第 4節 闊 葉 樹
○第 9章 森林の美的取扱法
第 1節 林地の利用
第 2節 森林の区画と路網の設計
第 3節 作業種の選択
第 4節 樹種の選択
第 5節 林伐期の選定
第 6節 森林の更新及撫育の方法
第 7節 森林美の保護
○第10章 森林美増成の手段
○第11章 公園と園庭
○第12章 林内の並木と装飾樹
○第13章 結 論