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生態学からみた北海道

生態学からみた北海道

B5判 400ページ
価格:13,200円 (消費税:1,200円)
ISBN978-4-8329-9441-6(4-8329-9441-7) C3045
奥付の初版発行年月:1993年06月 / 発売日:1993年06月下旬

内容紹介

生態学上最も恵まれたフィールドである北海道,ここを舞台に活躍する35名の気鋭が結集してその全容を紹介する大作.進化から群集まで,北海道における生態学研究の到達点を集約する基本図書.

著者プロフィール

東 正剛(ヒガシ セイゴウ)

北海道大学大学院地球環境科学研究科教授.主要著書:Ant-Plant Interactions (分担執筆,Oxford Univ. Press).社会性昆虫の進化生態学 (共編,海游舎).昆虫社会の進化 (分担執筆,博品社).



阿部 永(アベ ヒサシ)

北海道大学農学部教授.主要著書:応用動物学実験法 (分担執筆,全国農村教育協会).現代哺乳類学 (分担執筆,朝倉書店).


辻井 達一(ツジイ タツイチ)

北星学園大学教授.主要著書:湿原 (中央公論社).北海道の湿原 (共編,北海道大学図書刊行会).北海道の花  (共著,北海道大学図書刊行会).


上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第Ⅰ部 北海道の地史
第 1章  花粉分析からみた北海道の環境変遷史

第Ⅱ部 北海道の植生
第 1章  北海道の森と植物—針広混交林のフロラと生態
第 2章  北海道の湿原
第 3章  海岸草原
第 4章  高山植物と高山帯

第Ⅲ部 北海道の植物生態
第 1章  葉の寿命の生態学—常緑性と落葉性
第 2章  オオバナノエンレイソウの長い旅
第 3章  植物の生活と数学モデル
第 4章  マリモはなぜ丸いのか
第 5章  「攪乱」が針広混交林を発達させる
第 6章  ブナ林の果て
第 7章  エゾマツ,トドマツ林の構成と更新生態
第 8章  アカエゾマツ林と北海道
第 9章  北方林の樹冠フラクタル
第10章  北半球中緯度のシダ葉形が語る2つのロマン
第11章  光合成特性からみた落葉広葉樹林

第Ⅳ部 北海道の動物相
第 1章  哺乳類相とその分布
第 2章  鳥類相とその分布
第 3章  爬虫類・両生類相とその分布
第 4章  淡水魚類の分布と生態
第 5章  無脊椎動物—淡水かいあし類を例として

第Ⅴ部 北海道の動物生態
第 1章  エゾヒグマは肉食獣か?—秘められた食生態をさぐる
第 2章  シカが食性をかえる—洞爺湖中島の例
第 3章  キタキツネ—その繁栄要因と人間社会
第 4章  エゾなきウサギの生活を追って
第 5章  シマリスはなぜ冬眠するのか
第 6章  タンチョウの昨日,今日,明日
第 7章  シマフクロウの生態—ある家族の5年間
第 8章  コシジロウミツバメはなぜ月明りをさけるのか
第 9章  アブラムシの複雑な生活史はどのように進化してきたのか
第10章  性比理論と雪虫の性比
第11章  食葉性テントウムシのおける独占と共存のメカニズム
第12章  ハンノキスイコバネとマイマイガの一見不合理な産卵場所選択


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