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美しさの進化学花の自然史

花の自然史 美しさの進化学

大原 雅:編著
A5判 278ページ
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-8329-9751-6(4-8329-9751-3) C3045
奥付の初版発行年月:1999年02月 / 発売日:1999年02月下旬

内容紹介

地球上には約23万5000種の「花」を咲かせる被子植物が生育している.なぜ,またどのようにしてこれほどまでに多様な花が進化したのだろうか.花の多様性とその美しさに秘められた進化の謎を,繁殖生態学・分子生物学・生理学といった多彩な側面から紹介する.

著者プロフィール

大原 雅(オオハラ マサシ)

北海道大学大学院地球環境科学研究科助教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第Ⅰ部  色
第 1章  純白の植物の生きざま—「昆虫白」の不思議な花・ギンリョウソウ(田中 肇・森田竜義)
第 2章  ユリ属植物の多様な花の色と系統関係(林 一彦)
第 3章  花の色ができあがるメカニズム(武田幸作)

第Ⅱ部  香 り
第 4章  花の匂いの進化を探る—モクレン属植物を例に(東 浩司・河野昭一)
第 5章  カンアオイの花生態—キノコバエをだまして花粉を媒介するタマノカンアオイ(菅原 敬)
第 6章  夜の送粉共生系(加藤 真)
第 7章  花の香りの化学生態学(山岡亮平・三宅 崇)

第Ⅲ部  形
第 8章  交配様式と花の進化—オオバナノエンレイソウ(大原 雅)
第 9章  傘をさした植物たち—セリ科植物シシウドの性表現と開花習性(岡崎純子)
第10章  葉から花へ—花の進化と形態形成の遺伝子群(塚谷裕一)
第11章  「花粉もどき」をもつ花(川窪伸光)

第Ⅳ部  咲 く
第12章  多年草フタリシズカは,なぜ閉鎖花をつくるのか(平塚 明)
第13章  花が季節や時を告げるしくみ(田中 修)
第14章  花の睡眠—花はなぜ眠るか(和田正三)
第15章  パラボラアンテナで熱を集める植物—太陽を追いかけるフクジュソウの花(工藤 岳)
第16章  花の性型の可塑性—雄花を咲かせるツユクサの不思議な性表現(森田竜義・濁川朋也)


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