電極触媒科学の新展開
価格:9,020円 (消費税:820円)
ISBN978-4-8329-9921-3(4-8329-9921-4) C3043
奥付の初版発行年月:2001年02月 / 発売日:2001年02月下旬
21世紀の電極触媒化学に課せられた最大の課題は,地球環境と両立する安全なエネルギーを獲得することである. 本書は, このような課題をかなえるべく,触媒学会の 「電子と光子の関わる研究会」 における研究成果を基に, 25名の研究者が最新の主要な知見をまとめたものである.第1章〜第5章は電極表面を含む界面での構成物質の役割を原子レベルで解明するための研究成果.第6章〜第13章は,新しいアイデアによる電極触媒の応用例を解説.第14章では,電極反応を量子力学的観点から論述.
高須 芳雄(タカス ヨシオ)
信州大学繊維学部教授
荒又 明子(アラマタ アキコ)
北海道大学触媒化学研究センター助教授
堀 善夫(ホリ ヨシオ)
千葉大学工学部教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第 1章 電極の界面構造と電極の修飾 (荒又明子・山岸晧彦)
第 2章 白金単結晶の電極触媒活性に及ぼす表面原子配列の影響: 二酸化炭素の電気化学還元 (星永宏・堀善夫)
第 3章 電位による表面構造の変化と微粒子の晶癖 (田中虔一・魯大凌)
第 4章 貴金属超薄膜の電気化学的原子層エピタキシャル成長と電極触媒活性 (楢原秀夫・魚崎浩平)
第 5章 有機分子の自己組織化と界面物性 (嶋津克明)
第 6章 貴金属酸化物電極の新展開 (杉本渉・村上泰・高須芳雄)
第 7章 電極触媒を利用する有機電解合成: メディエーターおよび疎水性電極,ダイヤモンド電極を中心として (淵上寿雄・大谷文章)
第 8章 ガス拡散電極 (古屋長一)
第 9章 燃料電池の電極触媒 (森田昌行)
第10章 酸化物固体電解質のための電極触媒 (江口浩一)
第11章 水電解における酸素発生反応と電極材料 (太田健一郎・神谷信行)
第12章 塩素化芳香族化合物の脱塩素化反応 (大塚潔・山中一郎)
第13章 レドックス電池用炭素電極と計測用電極 (根岸明・金子浩子・野崎健)
第14章 金属電極における電極反応の量子論 (坂田忠良)