人体はすべて機械化できる? 人工臓器医工学講座入門
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-86163-156-6 C3047
奥付の初版発行年月:2011年03月
あなたは目が悪くなればメガネをかけ、耳が悪くなると補聴器をつけます。これらはすべて人工臓器です。心臓が悪くなれば人工心臓が適応になり、手や足が悪くなれ
ば、現在はアクチュエータ付きの義手や義足があります。更には、これまでは不可能と思われていた脳神経系に関する人工臓器も開発されています。人体はすべて人工臓器で治療することが出来るのかもしれません。日本人工臓器学会は、世界でも最大規模の人工臓器を専門とする学術団体で、頭の先から足の先まで全ての内臓について人工臓器の可能性について研究されています。人工臓器はどこまで可能か?
これからは、倫理的にも、市民の皆様と共に、考えていかなくてはなりません。
山家 智之(ヤンベ トモユキ)
1959年仙台市生まれ 1985年東北大学医学部卒業 1989年同大学医学研究科博士課程修了 医学博士 仙台厚生病院、宮城県立瀬峰病院、東北厚生年金病院等を経て2006年東北大学教授 東北大学加齢医学研究所 心臓病電子医学分野教授(同大学院医工学研究科人工臓器医工学講座教授 同大学医学系研究科内科学専攻心臓病電子医学教授 同医学部、同大学病院兼担) 医学部在学中より人工心臓の開発研究に従事。人工食道、人工心筋、人工括約筋、てんかん制御装置の開発を進めている。日本生体医工学会理事、日本人工臓器学会理事、日本自律神経学会評議員、日本臨床生理学会評議員、日本循環制御学会評議員 平成22年日本人工臓器学会会長
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第1章 諸行無常
第2章 心臓がなくても生きている。心臓が止まっても生きている。
第3章 息を引き取っても大丈夫―人工の肺
第4章 おしっこの切れ目が、命の切れ目〜人工腎臓
第5章 メタボリックな人工臓器
第6章 食べる楽しみ、人工臓器
第7章 朝に四つ足
第8章 機能拡張装置としての人工臓器
第9章 感じる人工臓器
第10章 脳の人工臓器ー倫理的限界も踏まえて
第11章 人工の意識って…、謎の中国人のお部