生物フォトンによる生体情報の探求
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-86163-165-8 C3004
奥付の初版発行年月:2011年09月
本書は、生物フォトンに関する世界初の国家プロジェクト「稲場生物フォトンプロジェクト(新技術開発事業団 現在の独立行政法人科学技術振興機構)」における成果をまとめたものである。生物フォトン現象の特徴やメカニズムを対話形式でわかりやすく解説し、生物学・医学分野への様々な応用の可能性を示す。ヒトだけでなく、広範な動植物などの計測・診断・治療、また環境保全などへのブレークスルーが今後ますます期待される生物フォトン研究の、これまでの歩みと興味の中心、さらに今後の発展がわかる一冊である。
稲場 文男(イナバ フミオ)
1929年3月16日生
1951年 東北大学理学部地球物理学教室卒業
1962年 工学博士(旧制:東北大学)
1957年 東北大学電気通信研究所 助手
1961年 東北大学電気通信研究所 助教授
1965年 東北大学電気通信研究所 教授
1986年10月~1991年3月 新技術開発事業団創造科学推進事業・稲場生物フォトンプロジェクト総括責任者兼務
1990年4月~1992年3月 東北大学電気通信研究所長併任
1992年3月 定年退職 東北大学名誉教授
1992年4月 東北工業大学教授
1993年3月 株式会社生体光情報研究所(山形県)最高技術顧問就任
1999年3月 同所 退職
2005年3月 東北工業大学名誉教授
清水 慶昭(シミズ ヨシアキ)
1968年 東北大学工学部電子工学科卒業
1974年 日本学術振興会奨励研究員
1975年 東北大学大学院工学研究科博士課程終了 工学博士
1975年 東北大学電気通信研究所 助手
1976から1981年 ブラジル国立サンパウロ大学 化学研究所 客員教授
1982年~2006年 東芝メディカルシステムズ㈱
現在 国際医療福祉大学 保健医療学部 教授
目次
第1部 生物フォトン序説
1章 生物フォトンとは
2章 生物フォトンの発光像をみる
3章 極微弱な光の検出
4章 酸化反応と極微弱発光
5章 脂質酸化による極微弱発光のメカニズムと活性酸素の発生・防御
6章 生物フォトンの発光過程を探る
第2部 生物フォトンがもたらす生体情報を読む
7章 ヒトの血液の生物フォトン発光と喫煙の影響
8章 血液の生物フォトン発光スペクトルと動物実験による計測
9章 人からの体外採取試料の生物フォトン発光
10章 人体表面における生物フォトン発光
11章 東洋医学的事象と極微弱生物フォトン発光