A・D・リンゼイの政治思想 ピューリタニズムの現代的展開
中村 逸春:著
A5判 198ページ 並製
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-86163-364-5 C3031
奥付の初版発行年月:2022年09月 / 発売日:2022年09月中旬
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-86163-364-5 C3031
奥付の初版発行年月:2022年09月 / 発売日:2022年09月中旬
内容紹介
近代民主主義思想のピューリタン的起源について説き、独自の民主主義論を提起した二〇世紀英国の政治哲学者A・D・リンゼイ(1879-1952)。その政治的思考は、労使紛争への諸教会の介入、ナチズムの台頭、そして民主化なき産業の国有化といった、現実の諸問題へのコミットメントを通じて深められていった。本書は、リンゼイの政治思想の形成と発展とを丹念にたどりつつ、その知的格闘の軌跡をピューリタニズムの現代的展開という観点から統一的に描き出すものである。
著者プロフィール
中村 逸春(ナカムラ イツハル)
1977年 茨城県生まれ
2000年 東北大学法学部卒業
2009年 東北大学大学院法学研究科博士課程後期3年の課程修了。博士(法学)
現在 ノースアジア大学専任講師
目次
序 章
第一章 多元的国家論の受容と英国観念論の再解釈
――一九二〇年代前半までのリンゼイの政治思想
第二章 社会的キリスト教、ピューリタニズム、近代民主主義
――一九二〇年代後半におけるリンゼイの政治思想
第三章 ナチズム批判と民主主義論の変容
――「統治の原理」から「社会の原理」へ
第四章 第二次世界大戦後の英国社会主義論
――近代民主主義の継承という観点に着目して
終 章