戦争の哲学 自由・理念・講和
横地 徳広:著
A5判 268ページ 並製
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-86163-367-6 C3010
奥付の初版発行年月:2022年01月 / 発売日:2022年01月下旬
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-86163-367-6 C3010
奥付の初版発行年月:2022年01月 / 発売日:2022年01月下旬
内容紹介
「世界政策を推進する強力な中央は、公然の戦争あるいは不可視の戦争にパルチザンを動員し、とはいえ、ときに切り捨てる」(C・シュミット)。生まれ育った場所に根づくパルチザンではない、グローバル・パルチザンのことである。その彼ら彼女らは、シロアリのように侵入して国家や地域社会を蝕み、家庭をも蝕む。富や命、名を奪い、子までを奪う。……これは、ナチス親衛隊の「全体主義」から「テロとの戦い」へと連なる政治的系譜の一齣ではなかったか。本書はその系譜に抗して、戦争は正規兵がなすべき、ささやかでも講和を重ねるべきことを論じた。
著者プロフィール
横地 徳広(ヨコチ ノリヒロ)
弘前大学人文学部教員。東北大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。著書『超越のエチカ:ハイデガー・世界戦争・レヴィナス』(ぷねうま舎、2015年)
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序章 憑依された英雄と近代的人間
一章 全体主義から自由へ〈1〉意味への問い
二章 全体主義から自由へ〈2〉一と多への問い
三章 全体主義から自由へ〈3〉アイヒマン再考
四章 ハイデガー、ウォルトン、アリストテレス
五章 カント主義者クラウゼヴィッツ〈1〉『戦争論』のホ―リズム
六章 カント主義者クラウゼヴィッツ〈2〉戦争内存在と政治内存在
終章 生きている『戦争論』