知的障害児・者の社会的ケアへ 「脱親」のためのソーシャルワーク
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-86283-275-7 C3036
奥付の初版発行年月:2019年03月 / 発売日:2019年03月上旬
植戸 貴子(ウエト タカコ)
1990年 State University of New York at Albany, School of Social Welfare 修士課程修了 Master of Social Work
1990‒1991年 Daughters of Sarah Nursing Home
1992‒2000年 社会福祉法人神戸聖隷福祉事業団
2000年‒ 神戸女子大学講師、助教授、准教授を経て、現在、健康福祉学部社会福祉学科教授
2017年 関西学院大学人間福祉研究科博士後期課程修了 博士(人間福祉学)社会福祉士、精神保健福祉士
著書
『障害者ソーシャルワーク』(共編)久美出版、2002年
『ソーシャルワーカー教育シリーズ①ソーシャルワークの基盤と専門職』(共編)みらい、2010年
『障害者ソーシャルワークへのアプローチ〜その構築と実践におけるジレンマ』(共著)明石書店、2011年
『ソーシャルワーク演習ケースブック』(共編)みらい、2012年 ほか
目次
序 章 研究の動機と背景
第1節 問題の所在と研究の目的
第2節 研究方法
第3節 本書の構成
第1章 障害者の自立と「脱親」についての先行研究レビュー
第1節 知的障害者の親によるケアおよび
地域生活支援に関する先行研究レビュー
Ⅰ 知的障害者の親によるケアおよび地域生活支援に関する問題意識
Ⅱ 研究の方法
Ⅲ 研究の結果
Ⅳ 考察
第2節 母子密着の解消に向けた介入に関する先行研究レビュー
Ⅰ 母子密着の解消に向けた介入に関する問題意識
Ⅱ 研究の方法
Ⅲ 先行研究の検索結果
Ⅳ 先行研究の分析結果
Ⅴ 考察
第3節 先行研究を踏まえた考察および質的調査と量的調査の視座
Ⅰ 2つの先行研究レビューから抽出した母子密着リスク要因
と母子密着の解消に向けた介入方法
Ⅱ 先行研究が示唆する課題とソーシャルワーク的解決方法の考察
Ⅲ ソーシャルワーク実践モデルの探求に向けた質的調査と量的調査の視座
第2章 相談支援従事者の課題認識と支援の実際質的調査の分析結果
第1節 相談支援従事者に対するインタビュー調査
Ⅰ 調査の目的
Ⅱ 調査の概要
Ⅲ 相談支援従事者の語りの主な内容
Ⅳ 相談支援従事者の語りの分析
第2節 語りの内容と分析結果についての考察
Ⅰ 母親が子どものケアを抱え込んでしまう背景や経緯
Ⅱ 社会的ケアへの移行を促すための相談支援従事者の支援や介入
第3節 母親によるケアから社会的ケアへの移行に関するストーリーライン
Ⅰ 「母親による知的障害児・者のケアの抱え込み」に関するストーリーライン
Ⅱ 「母親によるケアから社会的ケアへ移行させるための相談支援」に関するストーリーライン
第3章 知的障害児・者の母親に対する調査
第1節 調査の概要
Ⅰ 調査の背景
Ⅱ 調査の目的と方法
第2節 調査結果の概要
Ⅰ 回答者の属性
Ⅱ 知的障害者本人の属性
Ⅲ 「社会的ケアへの移行に向けた準備」についての質問項目の単純集計
Ⅳ 「社会的ケアへの移行の準備に関係すると思われる要因」についての質問項目の単純集計
Ⅴ その他の質問項目の単純集計
第3節 「社会的ケアへの移行に向けた準備の程度」に関連する要因
Ⅰ 「母子が離れる時間」に関連する要因の分析
Ⅱ 「サービスの積極的利用」に関連する要因の分析
Ⅲ 「子の自立に向けたかかわり」に関連する要因の分析
Ⅳ 「ケアを委ねようという意向」に関連する要因の分析
第4節 「社会的ケアへの移行に向けた準備」の促進要因と阻害要因
Ⅰ 従属変数の設定
Ⅱ 独立変数の設定
Ⅲ 重回帰分析の結果
Ⅳ 考察
第4章 実践ガイド原案の作成と修正
第1節 実践ガイド原案の作成
Ⅰ 実践ガイド原案作成のプロセス
Ⅱ 実践ガイド原案の概要
第2節 相談支援従事者を対象としたインタビュー調査
Ⅰ 調査の目的
Ⅱ 調査の概要
Ⅲ 分析方法
Ⅳ 分析結果と考察
第3節 実践ガイドの作成
Ⅰ 実践ガイドの概要
Ⅱ 実践ガイド(完全版)
Ⅲ 実践ガイド(簡易版)
Ⅳ 実践ガイドの活用と今後の課題
実践ガイド(完全版)
実践ガイド(簡易版)
第5章 総括と今後の課題
第1節 総括
Ⅰ 研究全体のまとめ
Ⅱ 研究の成果
Ⅲ 研究の限界
第2節 ソーシャルワークへの示唆と今後の課題
Ⅰ ソーシャルワークへの示唆在宅知的障害児・者と家族の相談支援において
Ⅱ 今後の課題
引用・参考文献
巻末資料
あとがき