企業リスクファイナンス リスクマネジメントにおけるファイナンスの役割
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-86283-337-2 C3034
奥付の初版発行年月:2022年03月 / 発売日:2022年03月下旬
リスクファイナンスはコーポレートファイナンスと重複するエリアであり、現代の企業リスクマネジメントの現状並びに、リスクマネジメントとリスクファイナンスの違いと、それらの諸問題について議論する。
前田 祐治(マエダ ユウジ)
関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授。博士(経営学)。同志社大学工学部電気工学科卒。インディアナ大学MBA(ファイナンス)。滋賀大学経済経営リスク専攻博士後期課程修了。
〈受賞歴〉日本リスク学会奨励賞・日本地域学会田中啓一賞受賞。
〈職歴〉ケンパーグループ・ランバーメンズ保険会社、マーシュ・ジャパン(株)、東京海上日動保険会社、滋賀大学准教授を経て現職。
〈著書〉共著書に『キャプティブと日本企業 リスクマネジメントの強化にむけて』(保険毎日新聞社、2013年)、監訳書に『ビジネス統計学 原書6版 Excelで学ぶ実践活用テクニック』(丸善出版、2014年)など。
(本データはこの書籍が刊行された当時のものです)
目次
はじめに
第1章 リスクマネジメントとリスクファイナンス
1 はじめに
2 企業リスクマネジメントを取り巻く環境
3 リスクファイナンス
4 保険の限界
5 日本人の保険好き
6 保険リスクのデリバティブと証券化
7 リーマンショック──リスクマネジメントの危機
8 おわりに
第2章 リスク
1 はじめに
2 企業リスク
3 リスクマネジメント
4 リスクマネジメントを実践する理由
5 リスクマネジメントはプロセスである
6 リスク関連法
7 リスクマネジャー
8 リスクの尺度
9 リスクを表す分布
10 ポートフォリオ効果
11 モンテカルロシミュレーション
12 ブートストラップ法
13 投資の最適配分の問題
14 バリューアットリスク
15 おわりに
第3章 保険によるリスクマネジメント
1 はじめに
2 損害保険
3 賠償責任保険
4 リコール保険
5 CGL保険(企業包括賠償責任保険)
6 マリーン保険
7 再保険契約
8 米国の保険について
9 生命保険
10 第三分野保険
11 おわりに
第4章 金利リスクのリスクマネジメント
1 はじめに
2 金利と収益率
3 債券の価値評価
4 ゼロクーポン債(ストリップス債)
5 金利の期間構造
6 債券価格の変化
7 金利変動に対するリスクモデル
8 デュレーションによる価格変動値
9 ゼロクーポン債のデュレーション
10 コンベクシティーモデル
11 金利変動の資産・負債リスクマネジメント
12 おわりに
第5章 オプション
1 はじめに
2 オプションの基本
3 プットコールパリティ
4 オプション価格を決定する要素
5 オプション価格モデル
6 ブラック・ショールズ・オプション価格モデル(BSモデル)
7 インプライドボラティリティ
8 コールオプションとしての株主資本
9 おわりに
第6章 為替リスク
1 はじめに
2 フォワードプレミアムとフォワードディスカウント
3 平価(パリティ)関係
4 トランスアクションリスクとトランスレーションリスク
5 おわりに
第7章 リスクファイナンス──保険と金融の融合
1 リスクファイナンスとは
2 リスクファイナンス手法の選択
3 資本市場を使ったファイナンス手法の優劣
4 おわりに
参考文献
索 引