造形ワークショップ入門
価格:2,090円 (消費税:190円)
ISBN978-4-86463-031-3 C3037
奥付の初版発行年月:2015年04月 / 発売日:2015年03月中旬
特別な技術や道具は一切不要。地域で、企業で、学校で、福祉施設で…造形ワークショップの経験がない人にもイメージ可能な10事例を紹介。次に企画立案・実施手順・報告書作成までファシリテーションの実際を提示。最後にワークショップの理論と歴史を概説。社会のなかのワークショップに目を向け、新しい役割を目指す。
[読者対象]
作家、デザイナー、美術教員をはじめ造形にかかわるすべての人々へ。幼稚園教諭や保育士、社会福祉施設役員、博物館、公民館などの社会教育の実践者、地域や職場の運営企画者へおすすめです。
高橋 陽一(タカハシ ヨウイチ)
1963年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。武蔵野美術大学造形学部教授。日本教育史(国学・宗教教育)を専攻。著書に『教育通義』『美術と福祉とワークショップ』『造形ワークショップを支える─ファシリテータのちから』『新版 道徳教育講義』、監修に『ワークショップ実践研究』、共編著に『新しい生活指導と進路指導』『造形ワークショップの広がり』『新しい教師論』『教育相談論』(いずれも武蔵野美術大学出版局)、共著に寺﨑昌男/編集委員会編『近代日本における知の配分と国民統合』(第一法規出版、1993年)、東京大学史史料室編『東京大学の学徒動員・学徒出陣』(東京大学出版会、1998年)、駒込武/奈須恵子/川村肇編『戦時下学問の統制と動員──日本諸学振興委員会の研究』(東京大学出版会、2011年)ほか。
杉山 貴洋(スギヤマ タカヒロ)
1969年生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。白梅学園大学子ども学部発達臨床学科准教授。武蔵野美術大学非常勤講師(教職課程)。浦安市こども発達センター芸術療法講師。船堀中央保育園、白河かもめ保育園、南砂さくら保育園、たいとうこども園、大和東保育園、造形ワークショップ講師。2008年、10年、11年、13年にキッズデザイン賞を受賞。2009冨田博之記念賞、第7回こども環境学会活動賞受賞。共著に『ワークショップ実践研究』『造形ワークショップの広がり』(武蔵野美術大学出版局)など。
川本 雅子(カワモト マサコ)
1977年生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。東京学芸大学大学院美術教育専攻美術科教育コース在学。高齢期を見据えた美術教育の在り方、高齢者の特性を考慮した表現や造形活動について研究。武蔵野美術大学非常勤講師として教職課程、通信教育課程で教鞭をとる一方、障がい者支援施設や自閉症等の子どもを対象とした造形教室などでワークショップ活動を実施。共著に『造形ワークショップの広がり』(武蔵野美術大学出版局)。
田中 千賀子(タナカ チカコ)
1983年生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程修了。博士(造形)。東京家政大学家政学部助教。武蔵野美術大学非常勤講師。日本教育史、美術教育を専攻。論文に「学校園概念の成立─1905年学校園施設通牒をめぐって─」『日本の教育史学』第52集、「東京市の公立小学校における学校園の展開」『日本の教育史学』第55集、「明治後期の教育課程論における学校園の造形と道徳教育─東京高等師範学校附属小学校を中心に─」『成城大学共通教育論集』第4号ほか。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
まえがき
第1章 ワークショップの手法
はじめに 高橋陽一
事例1 多くの人と三色でコミュニケーション 高橋陽一
事例2 コミュニケーション・シート活用術 高橋陽一
事例3 体でつながる「大きな輪」 川本雅子
事例4 身近な素材、わりばしでつくる 田中千賀子
事例5 シロシロ星人と五歳の防衛軍 杉山貴洋
事例6 社会福祉施設に暮らす人々とつむぐ物語 川本雅子
事例7 美術館であそぶ、美術館でまなぶ 杉山貴洋
事例8 一緒に遊び、一緒に表現する療育 杉山貴洋
事例9 キャンパスの自然環境を学び合う 田中千賀子
事例10 無言で進む七夕プロジェクト 高橋陽一
第2章 ワークショップをつくる
第一節 ファシリテーション能力とは 高橋陽一
第二節 企画書を作り上げる企画力 高橋陽一
第三節 企画から実践へ 杉山貴洋
第四節 組織力で運営する 高橋陽一
第五節 「記録と表現」を進める記録力 高橋陽一
第六節 報告書をまとめる 田中千賀子
3章 ワークショップをまなぶ 高橋陽一
はじめに
第一節 ワークショップの三つの意味
第二節 陶冶と教化と形成
第三節 反教化的教化
おわりに
あとがき