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経済でたどる近代大阪のあゆみ東洋のマンチェスターから大大阪へ

大阪大学総合学術博物館叢書6
東洋のマンチェスターから大大阪へ 経済でたどる近代大阪のあゆみ

A4判 92ページ 並製
価格:2,310円 (消費税:210円)
ISBN978-4-87259-216-0 C1321
奥付の初版発行年月:2010年11月 / 発売日:2010年11月下旬

内容紹介

幕末、維新期の政治・経済・社会の混乱により大きな打撃を受けた大坂経済であったが、明治中期以降、五代友厚などの活躍により、、綿紡績・鉄道などを中心に、それを支える商社や銀行などの活動が一体となって「東洋のマンチェスター」と呼ばれるようにまで成長し、日本の工業化の先頭に立つようになった。

その勢いは、第一次世界大戦後ますます増し、繊維産業だけではなく重化学工業や雑貨産業も発展し、大正末・昭和初期には全国一の工業都市として「大大阪」を自負するに至った。

しかし戦時期になると、軽工業、中小企業の多かった大阪経済の比重はふたたび低下しはじめ、1939年にはその地位を東京に譲り、この辺りから大阪の「地盤沈下」が議論されるようになる。

本書では、大阪大学総合学術博物館・経済学研究科資料室が所蔵する貴重な資料(当時の銀行や化粧品など企業広告など)をカラーページにて紹介しながら、その大阪の発展と衰退の歴史を紹介してゆく。


目次

図版

大阪経済の繁栄
五台友厚と大阪の復興
住友と鴻池
東洋のマンチェスター
東洋の化粧王
森下仁丹とイトーキ

Ⅰ 近世の大阪経済とその危機
(1)大坂経済の繁栄
(2) 大坂経済の衰退
(3)大阪経済の復興と五台友厚

Ⅱ 住友と鴻池
(1)住友
(2)鴻池

Ⅲ 大坂の工業化
(1)「東洋のマンチェスター」
(2)重化学工業化
(3)その他の諸産業
(4)産業発展のための基盤整備
(5)企業家のフィランソロピー

Ⅳ 「大大阪」の時代
(1) 都市化の進展
(2) 関市政の展開


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