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相対論的平均場理論とカイラル対称性相対論的多体系としての原子核

相対論的多体系としての原子核 相対論的平均場理論とカイラル対称性

A5判 158ページ 並製
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-87259-390-7 C3042
奥付の初版発行年月:2011年12月 / 発売日:2011年12月上旬

内容紹介

素粒子・原子核物理学において「対称性」は,自然
法則の理解を先に進めるために重要な役割をもって
いる.基礎から解説し湯川理論,カイラル対称性,
南部理論へと,新しい真の原子核の描像を描き出す
面白い段階にある原子核物理を学び,「大学4年生,
大学院修士1年生向けの教科書」として読み手と興
味を共有しながら,徐々に説くよう試みている.こ
のような日本語の本は他に類をみない.

電子版は「シナノブック・ドットコム」
 (http://www.shinanobook.com/)で発売中


目次

第1 章序:強い相互作用をする系の面白さ

第2 章原子核の常識
2.1 原子核の質量
2.2 原子核の飽和性:

第3 章マジック数とスピン軌道力
3.1 マジック数:
3.2 強いスピン軌道力:

第4 章相対論的量子力学
4.1 シュレーディンガー方程式:
4.2 クライン・ゴルドン方程式:
4.3 ディラック方程式:
4.4 ディラック方程式のスピン軌道力:
4.5 自然単位系と共変的に書かれたディラック方程式
4.6 ディラック方程式から導出されるカレント

第5 章場の理論における核子と中間子
5.1 粒子の運動と古典場の導入
5.2 場の量子論におけるラグランジアン
5.3 実スカラー場の量子化
5.4 場の理論における相互作用
5.5 アイソスピン

第6 章原子核の相対論的記述
6.1 原子核の-! 模型
6.2 フェルミオン場の第二量子化
6.3 核物質の性質
6.4 中性子星

第7 章原子核の構造
7.1 模型を使った平均場理論による原子核
7.2 有限核の計算結果と実験との比較

第8 章カイラル対称性
8.1 パイオンの基本的な性質
8.2 カイラリティー
8.3 対称性と保存カレント
8.4 カイラル変換:

第9 章線形シグマ模型
9.1 核子と中間子のラグランジアン:
9.2 湯川型相互作用

第10 章南部-ゴールドストーンの定理と質量生成機構
10.1 線形 模型のラグランジアン
10.2 カレント

第11 章南部-ヨナラシニオ(Nambu-Jona-Lasinio) 模型
11.1 平均場近似と質量生成:
11.2 南部-ゴールドストーンの定理

第12 章原子核におけるカイラル対称性
12.1 線形 模型による原子核の記述

第13 章原子核と量子色力学
13.1 カイラル対称性の申し子であるパイオン
13.2 パイオンの原子核における働き
13.3 原子核の物理




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