阪大リーブル053
奇想天外だから史実 ─天神伝承を読み解く─
四六判 222ページ 並製
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-87259-438-6 C1321
奥付の初版発行年月:2016年03月 / 発売日:2016年04月中旬
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-87259-438-6 C1321
奥付の初版発行年月:2016年03月 / 発売日:2016年04月中旬
内容紹介
「時間も空間も自由自在に行き来して歴史を探偵する髙島先生。いつもは笑顔ですが、定説を疑うときになると眼が「キラリ」と光って、ちょっと怖いです。」(内田樹)
「創世神話」や「英雄伝説」には,荒唐無稽にみえるプロットやファクターから成り立っているものが少なくないが,その時代状況を分析することにより,そこに込められた深遠なメッセージが浮かび上がってくる.本書では,日本史上初めて人間を〈カミ〉に祀り上げた天神伝承をテキストとして,「七本松伝承」や「渡唐天神伝承」などにまつわる文献を丹念に辿り,読み解くことにより,意外な史実を紡ぎ出し,その面白さを伝える.
目次
序章 神仏習合と天神信仰
一 神仏習合の風景
二 反国家的な〈カミ〉
第一章 大阪天満宮の「七本松伝承」
一 七本松伝承を読むために
二 大将軍社のメッセージ
三 「千」と「七」のメタファー
四 「松」のメタファー
第二章 飛梅伝承と渡唐天神伝承
一 菅公愛梅説
二 「飛梅伝承」の変遷
三 北野天満宮の松と安楽寺の梅
四 渡唐天神伝承
第三章 天神信仰と鶏・牛・柘榴
一 道明寺鶏鳴説話
二 神牛伝承
三 柘榴天神伝承