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ユング派の類心的イマジネーションが開く視界心と身体のあいだ

阪大リーブル67
心と身体のあいだ ユング派の類心的イマジネーションが開く視界

四六判 208ページ 並製
価格:2,090円 (消費税:190円)
ISBN978-4-87259-449-2 C1311
奥付の初版発行年月:2019年01月 / 発売日:2019年01月中旬

内容紹介

無意識の最深層では、心と身体ををつなぐ移行的領域である類心的無意識に至る。ユングが提唱したこの概念は、内因性精神病、器質性精神障害、発達障害などの問題のみならず、健常者の心身の成長、人間と世界の精妙な関係性にまつわる問題に対しても、有用かつ新鮮な示唆を与える。ユング派分析家・精神科医である著者が、アクティヴ・イマジネーションや武道などのボディーワークを通じて見出した心と身体の新たな関係とは。

出版部から一言

ユング派分析家・精神科医としてアクティヴ・イマジネーションを治療分析や教育分析の要としてきた著者は、これまで他の版元からもユングやアクティヴ・イマジネーションに関する書籍を出版しており、いずれも人気を博しています。本書はこれまでの集大成として、ユングの重要概念である「類心的無意識」がいかに現代の心の問題、心身の捉え方に役立つのかを、アクティヴ・イマジネーションの紹介とともにまとめたものです。

著者プロフィール

老松 克博(オイマツ カツヒロ)

一九八四年,鳥取大学医学部卒業。一九九二~九五年,チューリッヒ・ユング研究所留学。現在,大阪大学大学院人間科学研究科教授。ユング派分析家。博士(医学)。

著書:『武術家,身・心・霊を行ず』『身体系個性化の深層心理学』(遠見書房),『共時性の深層』(コスモス・ライブラリー),『人格系と発達系』『スサノオ神話でよむ日本人』(講談社),『ユング的悩み解消術』(平凡社),『無意識と出会う』『成長する心』『元型的イメージとの対話』(トランスビュー),ほか。
訳書:ユング『ヴィジョン・セミナー』『哲学の木』『クンダリニー・ヨーガの心理学』(創元社),ブラヴァツキー『ベールをとったイシス』(竜王文庫),ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
第一章 ユング心理学の心身観
第二章 発達系と心身
第三章 トラウマ系と心身
第四章 身体系と心身
第五章 アクティヴ・イマジネーションのエッジ
第六章 類心的イマジネーション
第七章 類心的リアリティと時空の超越
第八章 心と身体のあいだ
おわりに
文献
あとがき


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