日系移民社会における言語接触のダイナミズム ブラジル・ボリビアの子供移民と沖縄系移民
価格:7,150円 (消費税:650円)
ISBN978-4-87259-512-3 C3080
奥付の初版発行年月:2015年08月 / 発売日:2015年08月中旬
ブラジル・ボリビアの3世代にわたる日系移民を対象として,日本語や沖縄方言と,ポルトガル語やスペイン語との言語接触と言語移行の動態(ダイナミズム)を,フィールドワークと文献の丹念な掘り起こし調査をもとに,社会的,文化的,心理的側面から考察する本格的かつ貴重な研究成果である.とりわけ子供移民(準二世),沖縄系移民という独特のアイデンティティ形成過程をもつ分析指標への着目は比類がない.
目次
第1章 本書の目的と成果
1.1本書の目的
1.2本調査の特徴
1.3 言語生活調査による成果
1.4 日系移民社会における言語接触論が提起するもの
1.5 今後の課題
第2章 本土系・沖縄系コミュニティーにおける言語生活調査
2.1調査の概要
2.2 調査コミュニティーの歴史
第3章 言語接触と言語移行の動態
3.1言語能力意識の変遷
3.2 言語使用意識の変遷
3.3 言語機能と複合的アイデンティティー
第4章 子供移民と日系エスニック運動
4.1葛藤の主体「準二世」
4.2 世代意識と日本語教育
第5章 沖縄系移民と文化再活性化運動
5.1戦後沖縄からの移民史
5.2ブラジル沖縄系人のエスニックアイデンティティーの変遷
資料編
Ⅰ 言語生活調査に関わる詳細データ
Ⅱ パウリスタ新聞社編『日本・ブラジル人物交流事典』に掲載された「子供移民(15歳以下でのブラジル渡航)一覧」
Ⅲ DVD-ROM で公開するボリビアの談話資料に関する説明
◎DVD-ROM付き
ボリビア沖縄系移民社会の談話資料2015
[話者および談話情報/談話音声文字化資料/談話音声ファイル]