日本型法治主義を超えて 行政の中の法の担い手としての法曹・公務員
価格:6,160円 (消費税:560円)
ISBN978-4-87259-628-1 C3032
奥付の初版発行年月:2018年03月 / 発売日:2018年03月下旬
日本では真の意味で法治主義が実現されているのか?
訴訟リスクの洗礼を受けないまま行政とその担い手である公務員が実質的に作動させている「日本型法治主義」。法曹や高いレベルの養成課程を経ることにより高度の専門性を有する者が行政の中で法を担う諸外国と比較するとともに、国や地方公共団体の実務や法学部・ロースクールの実際等を分析することにより、行政の決定の専門的合理性を担保するための視座を探求する。
目次
プロローグ 行政の中の法の担い手と法治主義のあり方
第Ⅰ部 行政の中の法の担い手の養成
1 公的部門の法律専門家の養成と大学教育
2 近代日本における行政官任用資格試験と法的専門性
3 地方公共団体と法科大学院の協働
4 イギリス法曹養成における大学・法科大学院の位置付けとその役割
5 ロシアの公的部門と法律専門家
第Ⅱ部 行政過程における法の担い手
第1章 立法の担い手と法律専門家
1 ドイツ、フランス、EU の省庁レベルの立法過程におけ
る法律専門家の役割
2 イギリス中央政府における法律専門家
3 日本の立法過程と法律専門家
4 日本の地方公共団体における立法過程と法律専門家
第2章 法の適用・執行の担い手と法律専門家
1 日本の地方公共団体における法曹・法律専門家の活用
①指定都市における法の執行過程と法学既修者
②豊中市職員に求める法的素養について
2 フランスの地方公共団体における法律専門家の役割
第3 章 不服審査の担い手と法律専門家
1 日本の地方公共団体における不服審査体制と法律専門家
2 ドイツ連邦州の不服審査と法曹
3 アメリカの行政不服審査制度