新装版 古代中国の犬文化 食用と祭祀を中心に
桂 小蘭:著
A5判 414ページ 上製
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-87259-720-2 C3039
奥付の初版発行年月:2020年09月 / 発売日:2020年09月下旬
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-87259-720-2 C3039
奥付の初版発行年月:2020年09月 / 発売日:2020年09月下旬
内容紹介
古代中国における犬食の習慣は歴史が長く,奥行きが広く,陰陽五行思想や忠君,敬老,養生および等級制度といった中国独特の礼文化に根ざしたものであり,まさに一種の食文化,食の思想といえる.
本書は犬を祀り食用とするこの中国の習慣を,陰陽五行思想や中国伝統医学との関連から詳細に調査し,古代から現代までを追った初めての書である.
前著は2005年に刊行。このたび新装版として15年ぶりに刊行する。
出版部から一言
中国では時代とともに、犬に対する井イメージが変化していった。古代中国では、犬に対する畏敬の念が強く、神秘的な家畜として祭祀などにも利用され、また食用にもされた。しかし南宋(1127年)以降、社会や経済生活における犬の地位の低下とともに、犬に対するイメージが悪くなり犬を食べない人も増えた。このことは、西洋や日本におきかえてもあてはまる。犬文化の変遷を丁寧に解き明かす。
著者プロフィール
桂 小蘭(ケイショウラン)
国立民族博物館外来研究員・中山大学族群研究センター客員研究員
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第1篇 犬の食用
1 古代祭祀儀礼と犬食の習俗
2 陰陽五行と犬食の習俗
3 古代中国における犬食の習俗
第2篇 犬による祭祀
1 犬と祭祀
2 犬と鬼やらい
第3篇 犬文化の衰退
1 中古時代以降における犬文化の変容