関西大学東西学術研究所研究叢刊57
西教東漸と中日事情 拝礼・尊厳・信念をめぐる文化交渉
陶 徳民:著
A5判 並製
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-87354-700-8 C3020
奥付の初版発行年月:2019年03月 / 発売日:2019年03月下旬
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-87354-700-8 C3020
奥付の初版発行年月:2019年03月 / 発売日:2019年03月下旬
内容紹介
清の典礼問題から明治末の三教会同までの東西宗教交渉史を、ローマ教皇と康熙帝、S・W・ウィリアムズとW・A・P・マーティン、王韜とJ・レッグ、中村敬宇と井上哲次郎、栗田寛と井上毅、藤澤南岳と西園寺公望、チェンバレンと小泉八雲、内藤湖南とトムソンなど複数の関係人物に対する研究と関連画像146点にて活写。
目次
口絵集
序言 相生相克の過去と現実を直視し、共感共存の地球村の構築を目指す
第一部 清朝と民国初期における拝礼・国教問題
第一章 「唯我独尊主義」がもたらした東西間の拝礼問題
第二章 晩清時代における儒教とキリスト教の交渉
第三章 辛亥革命の影響および民国の「国教」問題
第二部 明治期におけるキリスト教と「忠君愛国教」の関係
第四章 明治期の「水戸イデオロギー」の特質
第五章 「教育宗教衝突」の背景と本質
第六章 井上・西園寺両文相に働きかけた藤澤南岳の「国教論」
第七章 明治末年に現れた神仏耶三教会同と帰一協会の意義
第三部 東西交渉の中の文明観と政治論の変化
第八章 明治漢学者の多元主義的文明観
第九章 吉野作造の民本主義における儒教的言説
付録 関連論文と史料
結論 三つの歴史教訓および近未来への展望
関連論考一覧
あとがき
索引