日本文学の本質と運命 『古事記』から川端康成まで
A5判 436ページ 上製
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-87378-809-8(4-87378-809-9) C3095
奥付の初版発行年月:2004年01月
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-87378-809-8(4-87378-809-9) C3095
奥付の初版発行年月:2004年01月
内容紹介
本書は日本文学が外来と土着,歴史と神話の二極のあいだをゆらぎながら自己構造化を進める過程と規定し,その永遠の主題が原初から失われている神話の再構築にあると主張するものである。すなわち,「古事記」から川端文学まで同じ主題を追求するものであり,ゆらぐことで自らのアイデンティティを保ってきた文学だというのである。そのような文学の理解には失われた記憶の再構築としての精神分析理論が有効であり,それを活用して古歌や俳句,あるいは近代小説の分析を行う。日本文学の根源的問題を追求し,その人類的意義を定めようとした画期的かつ壮大な試みだと言ってよい。