地球環境問題が叫ばれる中で数少ない熱帯林として注目されている，東南アジア島嶼部沿岸の低湿地の学術的報告書である．スマトラ，カリマンタンの実地踏査をもとにこの地帯のユニークな地形，土壌的特質を明らかにし，伝統的な生業形態の環境保全的な住民技術と開拓行為を生態環境に関連づけ，“発展”基準の転換を示す．