講座 生存基盤論6
持続型生存基盤論 ハンドブック
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-87698-207-3 C3340
奥付の初版発行年月:2012年11月 / 発売日:2012年11月上旬
歴史学・人類学・農学・生態学・経済学など,ディシプリンの枠を超えて地球圏・生命圏・人間圏からなる人類の生存基盤を眺望する「持続型生存基盤論」.本講座ではその展開をつうじて従来の発展パラダイムを超える「生存基盤指数」を提示した.そのさらなる理解を深めるために,各研究領域の潮流とキーワードを網羅した必携のリファレンス.
東長 靖(トウナガ ヤスシ)
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授.専攻:イスラーム学,中東地域研究.
東京大学文学部卒業,東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退.博士(地域研究,京都大学).東京大学文学部助手,東洋大学文学部専任講師,同助教授,京都大学東南アジア研究所助教授,同大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助教授,同准教授を経て現職.
主要著作に,『イスラームのとらえ方』(山川出版社,1996年),『岩波イスラーム辞典』(共編著,岩波書店,2002年),『イスラームの神秘主義と聖者信仰』(共編著,東京大学出版会,2005年),『イスラーム世界研究マニュアル』(共編著,名古屋大学出版会,2008年),ティエリー・ザルコンヌ『スーフィー—イスラームの神秘主義者たち(「知の再発見」双書152)』(監修,創元社,2011年)など.
石坂 晋哉(イシザカ シンヤ)
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科客員研究員,人間文化研究機構地域研究推進センター研究員.専攻:南アジア地域研究,環境社会学.
国際基督教大学教養学部卒業,弘前大学大学院人文社会科学研究科修士課程修了,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了.博士(地域研究).京都大学東南アジア研究所非常勤研究員を経て現職.
主要著作に,『現代インドの環境思想と環境運動』(昭和堂,2010年),『資料集インド国民軍関係者聞き書き』・『同証言』(共編,研文出版,2008年)など.
目次
本講座の刊行によせて
序文 [東長 靖・石坂晋哉]
地図
持続型生存基盤論チャート
凡例
第1編 既存の学問から持続型生存基盤論へ
第1章 ディシプリンに関する研究案内
1—1—01 地域研究
1—1—02 法学
1—1—03 政治学
1—1—04 経済学
1—1—05 国際関係論
1—1—06 人類学
1—1—07 歴史学
1—1—08 地理学
1—1—09 農学
1—1—10 生態学
1—1—11 医学
1—1—12 森林科学
1—1—13 材料科学
1—1—14 気候学・水文学
1—1—15 物質循環論
1—1—16 エネルギー科学
第2章 地域研究に関する研究案内
1—2—01 アフリカの歴史
1—2—02 アフリカの生態・生業・地理
1—2—03 アフリカの政治・経済・社会・文化
1—2—04 中東の歴史
1—2—05 中東の生態・生業・地理
1—2—06 中東の政治・経済・社会・文化
1—2—07 南アジアの歴史
1—2—08 南アジアの生態・生業・地理
1—2—09 南アジアの政治・経済・社会・文化
1—2—10 東南アジアの歴史
1—2—11 東南アジアの生態・生業・地理
1—2—12 東南アジアの政治・経済・社会・文化
1—2—13 グローバル地域研究からみた歴史
1—2—14 グローバル地域研究からみた政治・経済・社会・文化
第3章 持続型生存基盤論の諸領域
1—3—01 持続型生存基盤研究——歴史と方法
1—3—02 持続型生存基盤研究——環境と技術
1—3—03 人間環境関係論
1—3—04 熱帯乾燥域生存基盤論
1—3—05 熱帯森林資源論
1—3—06 野生動物保全論
1—3—07 生存圏科学論
1—3—08 国際環境医学論
第2編 持続型生存基盤論の眺望
第1章 地表から生存圏へ
2—1—01 地表から生存圏へ
2—1—02 地球圏・生命圏・人間圏——土地再考
地球圏を中心に
2—1—A01 水循環
2—1—A02 干ばつ
2—1—A03 灌漑
2—1—A04 洪水
2—1—A05 水資源
2—1—A06 熱循環
2—1—A07 エネルギー
2—1—A08 再生可能資源
2—1—A09 枯渇性資源
2—1—A10 移動〔地球圏〕
2—1—A11 炭素循環
2—1—A12 複雑系
2—1—A13 地震
生命圏を中心に
2—1—B01 生物多様性
2—1—B02 移動〔生命圏〕
2—1—B03 保全生物学
2—1—B04 生態系サービス
2—1—B05 生物資源
2—1—B06 撹乱
2—1—B07 エコロジー
2—1—B08 宗教と環境
人間圏を中心に
2—1—C01 不確実性
2—1—C02 移動〔人間圏〕
2—1—C03 牧畜
2—1—C04 リスク
2—1—C05 災害
2—1—C06 脆弱性
第2章 生産から生存へ
2—2—01 生産から生存へ
2—2—02 生存基盤
2—2—A01 民主主義
2—2—A02 エージェンシー(行為主体性)
2—2—A03 生存権
2—2—A04 公共性
2—2—A05 ネットワーク
2—2—A06 社会運動
2—2—A07 グローカリゼーション
2—2—A08 先住民
2—2—A09 改宗
2—2—A10 暴力
2—2—A11 安全保障
2—2—A12 ガバナンス
2—2—A13 国家
2—2—A14 主権国家システム
2—2—A15 国境
2—2—B01 貧困と開発
2—2—B02 ポスト開発
2—2—B03 貧困
2—2—B04 潜在能力
2—2—B05 生存のなかの生産
2—2—B06 公共財
2—2—B07 環境税
2—2—B08 環境認証制度
2—2—B09 コモンズ
2—2—B10 ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)
2—2—B11 マイクロファイナンス
2—2—C01 親密圏と公共圏
2—2—C02 社会福祉
2—2—C03 再生産
2—2—C04 つながり
2—2—C05 連鎖的生命
2—2—C06 身体
2—2—C07 家族
2—2—C08 自我と共感
2—2—C09 ケア
2—2—C10 子育て
2—2—C11 介護
2—2—C12 QOL
第3章 温帯から熱帯へ
2—3—01 温帯から熱帯へ
2—3—02 発展径路(複数発展径路論)
2—3—A01 グローバル・ヒストリーと環境
2—3—A02 「一つの歴史」と「複数の歴史」
2—3—A03 資本主義
2—3—A04 技術
2—3—A05 工業化
2—3—A06 労働
2—3—A07 自由貿易
2—3—A08 開発主義
2—3—A09 グローバル化
2—3—A10 気候 / 気候区分
2—3—A11 乾燥地帯
2—3—A12 モンスーン
2—3—A13 熱帯雨林
2—3—A14 山岳域
2—3—B01 環境と生業
2—3—B02 森林
2—3—B03 バイオマス
2—3—B04 森林減少と保全
2—3—B05 農法
2—3—B06 穀物〔アジア〕
2—3—B07 穀物〔アフリカ〕
2—3—B08 炭
2—3—B09 交換 / 交易
2—3—B10 都市
2—3—B11 熱帯バイオマス社会
2—3—C01 生存基盤指数
2—3—C02 人間開発
2—3—C03 持続可能性
2—3—C04 環境収容力
2—3—C05 世界人口
2—3—C06 エコロジカル・フットプリント
第3編 グロッサリー
編者紹介
執筆者紹介
索引