マクロ経済のシミュレーション分析 財政再建と持続的成長の研究
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-87698-785-6 C3033
奥付の初版発行年月:2009年05月 / 発売日:2009年05月中旬
世界的な金融危機のもと,日本経済の先行きは「失われた10年」を経た現在も,なお不透明である.持続的成長を遂げ,かつ厳しい財政状況を立て直すための検証が求められている.少子高齢化の進展と厳しい財政状況を踏まえて,マクロ経済モデルを活用し,日本経済の持続的成長の経路と財政再建の道筋を,政策の現場から検証する.
北浦 修敏(キタウラ ノブトシ)
東京大学経済学部卒業,ミシガン大学大学院修士課程修了(経済学修士).財務省大臣官房総合政策課,金融企画局,国際局,財務総合政策研究所,労働省職業安定局,京都大学経済研究所(准教授)等の勤務を経て,現在,財務省大臣官房文書課政策評価室長兼財務総合政策研究所総括主任研究官.専攻は,マクロ経済学,財政・社会保障,労働経済.
主な著作に,「構造的失業とデフレーション:フィリップス・カーブ,UV分析,オークン法則」(『フィナンシャル・レビュー』第67号,2003年),「財政政策の短期的効果についての分析」(『フィナンシャル・レビュー』第78号,2005年),「税収動向と税収弾性値に関する分析」(『Business&Economic Review』2007年07月号)など.
目次
はじめに
序章
第Ⅰ部 マクロ経済モデルの開発
第1章 財政の中長期推計のためのマクロ経済モデル
−財政再建と持続的成長を検証するための基本モデル−
第2章 長期の社会保障モデル
−財政再建に関する歳出面の最重要分野の分析−
第3章 フォワード・ルッキング型短期マクロ経済モデル
−マクロ経済ブロックの高度化に向けた理論モデルに関する研究−
第Ⅱ部 マクロ経済モデルの構成する財政経済の重要分野に関する研究
第4 章 財政再建のマクロ経済への影響分析(1)VARモデルによる分析
−バブル崩壊後財政支出乗数は低下したか?−
第5章 財政再建のマクロ経済への影響分析(2)短期マクロ経済モデルによる分析
−バブル崩壊後財政支出乗数は低下したか?−
第6章 税収弾性値に関する研究
−短期と中期の税収弾性値の相違について−
第7章 医療費の長期推計の要因分析
−医療費はなぜ高い伸び率を示すのか?−
第8章 介護費用の長期推計の要因分析
−介護費用はなぜ高い伸び率を示すのか?−
おわりに