コーポレート・ファイナンス理論と管理会計 VBMの新たな展開
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-87698-791-7 C3034
奥付の初版発行年月:2009年07月 / 発売日:2009年07月下旬
株主重視の経営が広がり,大規模なM
大西 淳(オオニシ アツシ)
経済学博士,日本証券アナリスト協会検定会員.
1993年名古屋大学経済学部卒業,同年アイシン精機株式会社入社.1998年株式会社大和総研出向,2007年名古屋大学大学院博士課程修了.2007年AISIN HOLDINGS OF AMERICA, INC.へ出向,財務役.現在に至る.
主な論文等に,「EVA企業になるために」(『証券アナリストジャーナル』2001年3月),“Ownership Structure, Corporate Governance, and Stock Price of the Japanese Firm: An Explanation from the Accounting Valuation Model”(EAA(European Accounting Association))2002 Congress,(中條良美氏と共著),「M
目次
はじめに
序 章 なぜ今価値創造経営なのか
第1章 VBMと財務部門の役割
第1節 日本企業の財務部門の役割と機能の変遷
(1) 戦後から高度成長期における日本企業の経営財務
(2) バブル期の日本企業の経営財務
(3) グローバルスタンダード時代の日本企業の経営財務
第2節 価値創造経営(VBM; Value Based Management)
(1) 企業価値とVBM
(2) VBMの目的とフレームワーク
第3節 VBMの新たな展開領域
(1) 企業価値と市場価値
(2) 2つの価値の相互関係とVBMの新たな展開領域
第2章 VBMとバリュエーション
第1節 EVAとバリュエーション
(1) EVAの計算構造
(2) FCF(Free Cash Flow)とDCF(Discounted Cash Flow)
(3) DCFバリュエーションとEVAバリュエーションの等価性と業績評価
第2節 バリュエーション手法の検討
(1) DCF法とEVA法
(2) WACC法とAPV(Adjusted Present Value,修正現在価値)法
(3) 理想的なバリュエーション手法としてのEVA-APV法
第3節 インハウス・バリュエーションによる企業価値分析
(1) バリューマップ
(2) インハウス・バリュエーション
(3) インハウス・バリュエーションと市場価値の乖離
第3章 資本市場に対する財務マネジメント
第1節 負債—株主資本の選択
(1) モデルを用いた最適資本構成の推定
(2) 目標とする資本構成の追加的な検討
(3) 格付のリバース・エンジニアリング
第2節 情報の非対称性
(1) 情報の非対称性と企業財務(コーポレートファイナンス)
(2) 直接的な情報格差の緩和
(3) 間接的な情報格差の緩和
(4) 情報格差に対する財務マネジメント
第3節 株式所有構造
(1) 株式所有構造と日本企業の株価
(2) 企業評価モデルと仮説
(3) サンプルと分析結果
(4) 財務マネジメントとしての株主政策
第4節 アイシン精機の企業行動と企業価値・市場価値
(1) アイシン精機の状況分析
(2) アイシン精機の企業行動
(3) 市場価値と企業価値の乖離の縮小
第4章 企業間にわたる財務マネジメント
第1節 ライセンス契約におけるロイヤリティ・レート
(1) 価値をベースにしたライセンス契約の考え方
(2) 知的財産のバリュエーション手法
(3) 増加収益アプローチによる特許技術のバリュエーション
(4) ロイヤリティによる価値の分配
(5) バリューベイストなロイヤリティ・レートの設定(情報の非対称性とロイヤリティ)
(6) まとめ
第2節 M