西洋古典叢書
ギリシア詞華集1
価格:5,170円 (消費税:470円)
ISBN978-4-87698-911-9 C1398
奥付の初版発行年月:2015年07月
初期ギリシア(前7世紀)からビザンティン時代(後10世紀)まで、作者300名以上によるエピグラム約4500篇を収めた本集成は、ヨーロッパ詩文学における最大のアンソロジー。その内容は公私・聖俗きわめて多岐にわたる。本分冊には、顕著な官能性と変奏曲さながらの本歌取りが「あそび」の気分を漂わせる「恋愛詩」を含む第1〜6巻を収録。古今東西の文藝に通暁した訳者による本邦初完訳。(全4冊)
沓掛 良彦(クツカケ ヨシヒコ)
東京外国語大学名誉教授
1941年 長野県生まれ
1965年 早稲田大学第一文学部ロシア文学科卒業
1971年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士
大阪市立大学講師、東北大学助教授、東京外国語大学教授を経て2003年退官
主な著訳書
『サッフォー――詩と生涯』(平凡社、水声社)
『讚酒詩話』、『和泉式部幻想』(以上、岩波書店)
『陶淵明私記――詩酒の世界逍遥』(大修館書店)
『西行弾奏』(中央公論新社)
『エラスムス――人文主義の王者』(岩波現代全書)
『式子内親王私抄――清冽・ほのかな美の歌』、『人間とは何ぞ――酔翁東西古典詩話』(以上、ミネルヴァ書房)
『ピエリアの薔薇――ギリシア詞華集選』(水声社、平凡社ライブラリー)
『ホメーロスの諸神讚歌』(ちくま学芸文庫)
エラスムス『痴愚神礼讃――ラテン語原典訳』(中公文庫)
オウィディウス『恋愛指南――アルス・アマトリア』、『アベラールとエロイーズ――愛の往復書簡』(共訳)、『エラスムス゠トマス・モア往復書簡』(共訳)(以上、岩波文庫)
目次
第 一 巻 キリスト教エピグラム
第 二 巻 テーベのクリストドロスの銅像描写詩エクプラシス
第 三 巻 キュジコスの碑銘詩
第 四 巻 三つの詞華集への序詩
第 五 巻 愛の詩エローティカ
第 六 巻 奉献詩
第一分冊解説
第一分冊収録詩人名鑑