有名・無名な詩人たちの作品から成る本集成の第２分冊には、第１分冊所収の恋愛詩と並んで全体の中枢をなし、奉献詩とともにエピグラムの本領である碑銘詩・哀悼詩を含む第７〜８巻を収録。実際の墓石に刻まれた墓碑銘から架空の、往昔の著名人や伝説上の英雄たちのための哀悼詩にまでおよび、そこに詠われるさまざまな形の死は、当時の市井の人びとの死生観を窺わせる。本邦初完訳。（全４冊）