近代社会思想コレクション04
政治論集
価格:4,070円 (消費税:370円)
ISBN978-4-87698-962-1 C1310
奥付の初版発行年月:2010年06月 / 発売日:2010年06月下旬
社会変動、経済の好不況の波は21世紀を迎えてもいまだに現実であり、現代人の生活をなお翻弄している。自由平等にして、平和で安定した豊かな社会はどうすれば築けるのだろうか。こうした問題を近代政治経済論の古典に戻って再考してみよう。このような思いから、ヒュームの古典的名著を初めて全訳にて提供いたします。
田中 秀夫(タナカ ヒデオ)
京都大学経済学研究科教授 経済学博士
1949年 滋賀県生まれ
1978年 京都大学経済学研究科博士課程単位取得
甲南大学経済学部助教授、京都大学経済学部助教授を経て1994年より現職
主な著訳書
『スコットランド啓蒙思想史研究』(名古屋大学出版会)、『啓蒙と改革——ジョン・ミラー研究』(名古屋大学出版会)、『共和主義の思想空間』(共編著、名古屋大学出版会)、『啓蒙のエピステーメーと経済学の生誕』(編著、京都大学学術出版会)、The Rise of Political Economy in the Scottish Enlightenment, eds. by Sakamoto and Tanaka, Routledge, 2003、ハーシュマン『方法としての自己破壊——現実的可能性を求めて』(法政大学出版会)、J. G. A.ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント』(共訳、名古屋大学出版会)、ディキンスン『自由と所有』(監訳、ナカニシヤ出版)、フランシス・ハチスン『道徳哲学序説』(京都大学学術出版会)その他
目次
論説一 商業について
論説二 奢侈について(N版から「技芸の洗練について」と改題)
論説三 貨幣について
論説四 利子について
論説五 貿易差額について
論説六 勢力均衡について
論説七 租税について
論説八 公信用について
論説九 若干の注目に値する法慣習について
論説一〇 古代諸国民の人口稠密について
論説一一 新教徒による王位継承について
論説一二 完全な共和国についての設計案
付 録
一 貿易の嫉妬について(N版で登場)
二 原始契約について(D版で登場)
三 受動的服従について(D版で登場)
四 党派の歩み寄りについて(N版で登場)
解 説
索 引(逆丁)