経済法の基礎 新たな人間像を契機に
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-88125-101-0(4-88125-101-5) C3033
奥付の初版発行年月:1998年05月
明確な経済憲法観の確立をみたといわれるドイツ・ワイマール憲法下の経済法学説を検証し、近代法治国家の経済法の本質と意義にせまりつつ、生産協同体の基礎や協同体法の目的にもふれていく。
西川 利行(ニシカワ トシユキ)
1933年 熊本県生まれ。1956年 専修大学法学部法律学科卒業。1961年 専修大学大学院法学研究科博士課程を修了したのち,専修大学法学部助手。現在,専修大学法学部教授。
[著書・主要論文]『経済法の基礎理論』鳳舎,1986。「『企業経営体』と経済憲法的基本法秩序」『専修大学法学研究所紀要1 〈法と政治における諸問題〉』1972。「西ドイツにおける『経営協議会と使用者の協働』」『専修大学法学研究所紀要7 〈民事法の諸問題Ⅲ〉』1983。「独占禁止法の適用事業者」『専修法学論集』55/56合併号,1992。「生産協同の法構造」『専修法学論集』58号,1993。「生産協同体の基礎」『専修法学論集』60号,1994。「重要産業ノ統制ニ関スル法律」『専修法学論集』78号,2000。
目次
第一部 「国家および経済組織秩序」と人間像
はじめに
第1章 絶対主義国と経済干渉
第2章 近代的法治国家と自由放任経済
第3章 社会国家と社会的義務を伴う市場経済
第4章 社会的法治国家と社会的市場経済
第5章 共同体国家と共同体市場経済
おわりに
第二部 「人間格」的人間主体と「経済法および協同体法」
第1章 経済法の概念
第2章 経済法の質および限界概念
第3章 協同体法
〈付記〉 生産共同体の基礎
はじめに
第1章 事業者の全一的経済法行為
第2章 勤労者の全一的生産勤労行為
第3章 生産協同(体)関係の成立
おわりに