村上春樹サーカス団の行方
石倉 美智子:著
A5判 164ページ 並製
価格:2,090円 (消費税:190円)
ISBN978-4-88125-103-4(4-88125-103-1) C3095
奥付の初版発行年月:1998年10月
価格:2,090円 (消費税:190円)
ISBN978-4-88125-103-4(4-88125-103-1) C3095
奥付の初版発行年月:1998年10月
内容紹介
つねに新作を待望されてきた作家の代表作を破壊と再生の物語という観点から論じる。「細雪」と「風の歌を聴け」について、閉じられた「耳」の物語、日本的風景の喪失、「ねじまき鳥クロニクル」論、他。
著者プロフィール
石倉 美智子(イシクラ ミチコ)
1965年 鹿児島県生まれ
専修大学大学院博士課程(日本現代文学)修了
現在:作新学院女子短期大学非常勤講師
著書
『たとえば文学はこんなふうに書く』(共著)同文書院,1997年
『大江からばななまで 現代文学研究案内』(共著)日外アソシエーツ,1997年
目次
序章 破壊と再生の物語 ― 〈第一次〉三部作から〈第二次〉三部作へ
第一章 〈第一次〉三部作の世界 ― 『風の歌を聴け』から『羊をめぐる冒険』まで
一 二つの蘆屋物語 ― 谷崎潤一郎『細雪』と村上春樹『風の歌を聴け』について
二 『1973年のピンボール』 ― 閉じられた「耳」の物語
三 『羊をめぐる冒険』 ― 日本的風景の喪失
四 村上春樹作品の比喩について ― 『1973年のピンボール』を中心に
第二章 〈第二次〉三部作の世界 ― 『ねじまき鳥クロニクル』をめぐって
一 新たな世界像の獲得 ― 『ねじまき鳥クロニクル』論
二 夫婦の運命Ⅰ― 『パン屋再襲撃』論
三 夫婦の運命Ⅱ― 『ねじまき鳥と火曜日の女たち』論
終章 物語という権力