歪む身体 現代女性作家の変身譚
カトリン・アマン:著
A5判 222ページ 並製
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-88125-112-6(4-88125-112-0) C3095
奥付の初版発行年月:2000年04月
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-88125-112-6(4-88125-112-0) C3095
奥付の初版発行年月:2000年04月
内容紹介
津島佑子『寵児』、川上弘美『蛇を踏む』などの5作品の中に、現実とフィクションとの境界の消滅、さらに男/女といった二項対立の解体を指摘し、ジェンダー・アイデンティティの視点から分析する。
著者プロフィール
カトリン・アマン(アマン,K. (Katrin Amann))
1968年 オーストリア生まれ。
ウィーン大学日本学・ロマンス語専攻卒業(文学修士)
1994年 早稲田大学大学院文学研究科委託研究生。
1999年 専修大学大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程卒業。
目次
序章 越境する身体、拡散する意味
第一章 規定に反動する身体 ― 津島佑子『寵児』
第二章 性的アイデンティティの拡散 ― 松浦理英子『親指Pの修業時代』
第三章 窃視、検閲と現実の構築 ― 多和田葉子『犬婿入り』
第四章 境目が消える日常 ― 川上弘美『蛇を踏む』
第五章 万華鏡としての記号 ― 笙野頼子『母の発達』
終章 女性の規定を越えて