銀行管理会計の歴史的考察をして、護送船団行政下やバブル崩壊後の銀行経営や、管理会計の問題点を検討する。また、技法的な観点から管理会計の特殊性やリスク・マネジメントとの関係を分析し、今後の経営戦略を探る。
谷守 正行(タニモリ マサユキ)
1984年 九州大学工学部卒業。
2000年まで さくら銀行(現 三井住友銀行)総合企画部にて管理会計を担当。
2001年より ウッドランド(現 フューチャーアーキテクト)上席研究員として金融管理会計の調査研究。
2003年 専修大学経営学部経営学研究科修士課程修了。
NTTデータ金融ビジネス事業本部部長として金融機関に対する管理会計コンサルティング。
2005年 都立短期大学経営学部にて教鞭をとる。
2006年 専修大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。博士(経営学)取得。
同年より専修大学経営学部にて教鞭をとりながら,りそなHDの管理会計構築を推進,現在にいたる。
日本会計研究学会会員,日本原価計算研究学会会員,日本管理会計学会会員,日本証券アナリスト協会検定会員,特種情報処理技術者。
『ABCの基礎とケーススタディ』(分担執筆)東洋経済新報社,2000。『金融機関のための管理会計』(編著)同文舘出版,2002。『企業価値向上のためのABCとバランスト・スコアカード』(分担執筆)同文舘出版,2002。『ABCの基礎とケーススタディ 改訂版』(分担執筆)東洋経済新報社,2004。「銀行管理会計の歴史的考察」『原価計算研究』 vol. 28, no. 2, 2003。「銀行のコーポレート・ガバナンスと管理会計の関係性に関する歴史的考察」『原価計算研究』 vol. 29, no. 2, 2004。
目次
序章
第Ⅰ部 銀行管理会計の歴史的考察
第1章 銀行管理会計の特徴と先行研究
第2章 日本の銀行誕生と管理会計
第3章 護送船団行政と銀行管理会計
第4章 バブル崩壊後の銀行管理会計 ― リスクを勘案した管理会計の登場
第5章 銀行管理会計とコーポレート・ガバナンス ― 関係性に関する歴史的考察
第Ⅱ部 銀行管理会計の課題と展望
第6章 銀行の原価計算
第7章 銀行の収益管理
第8章 銀行管理会計の課題と展望 ― BSCによる銀行管理会計とリスク管理との融合
結章