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わが国自動車流通のダイナミクス

わが国自動車流通のダイナミクス

A5判 432ページ 上製
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-88125-259-8 C3034
奥付の初版発行年月:2011年02月

内容紹介

近代以降の自動車流通の史的展開を詳細に辿り、各メーカーの動向とマーケティングの状況を分析。日本ではなぜ販売の専売チャネルや複数チャネルが採用されたのか、その実態を掘り下げて考察する。

著者プロフィール

石川 和男(イシカワ カズオ)

1968年愛媛県出身。専修大学商学部教授。
中央大学商学部卒業,同大学大学院博士前期課程修了。同大学院博士後期課程単位取得退学。東北大学大学院経済学研究科博士課程後記経済経営専攻終了。博士(経営学)。専門はマーケティング史。
著書『商業と流通(第2版)』中央経済社,2007。『自動車のマーケティングチャネル戦略史』芙蓉書房出版,2009。『日本企業のマーケティング』(共著)同文舘出版,2010。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章 わが国における自動車流通史研究の意義
第1章 わが国におけるアメリカ系メーカー進出以前の自動車販売
―わが国での自動車開発から販売開始時期を中心に―
第2章 わが国における1920年代のアメリカ系2社による自動車販売
―日本フォードと日本GMのマーケティング・チャネル構築を中心に―
第3章 わが国自動車メーカーによる排他的マーケティング・チャネルの形成
―第二次世界大戦前におけるわが国自動車メーカーのマーケティング・チャネル構 築―
第4章 わが国における1930年代前後の自動車流通チャネル
―国策による自動車流通チャネルの変化を中心に―
第5章 わが国における第二次世界大戦直後の自動車流通(1)
―GHQ,主務官庁,自動車産業団体の動きを中心として―
第6章 わが国における第二次世界大戦直後の自動車流通(2)
―各自動車メーカーの再起動を中心として―
第7章 朝鮮戦争から貿易自由化時期におけるわが国自動車産業の環境
―複数マーケティング・チャネル制への移行背景―
第8章 わが国モータリゼーション発展期における自動車メーカーのマーケティング政策
―自動車産業の環境と複数マーケティング・チャネルの進展―
第9章 1960年代半ばから70年代にかけてのわが国自動車メーカーのマーケティング・チャネル政策
―トヨタによる複数マーケティング・チャネルの積極的展開を中心に―
第10章 石油ショック後のわが国自動車メーカーのマーケティング展開
―トヨタによる積極的マーケティング・チャネル政策の展開を中心に―
第11章 1960年代半ばから70年代のわが国自動車メーカーによる複数マーケティング・チャネル政策
―フォロワー・メーカーによる複数マーケティング・チャネル政策の展開―
第12章 わが国における1980年代の自動車流通
―複数マーケティング・チャネル転換期におけるメーカーとディーラー 企業の行動―
第13章 わが国の自動車流通における新しい胎動
―1990年代から21世紀にかけてのメーカーによる新しい試みを中心として―
第14章 わが国における複数マーケティング・チャネルの崩壊
―日産自動車・本田技研工業のマーケティング・チャネル整理を中心に―
終章 わが国自動車流通における「相互利益関係」の形成に向けて
―今後の自動車流通研究の新視座―
補章 わが国自動車流通における根本的問題
―他製品の流通にはない「制度・慣行」を中心として―


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