SI Libretto 005
読書と人生 刑法学者による百学百話
価格:770円 (消費税:70円)
ISBN978-4-88125-262-8 C0200
奥付の初版発行年月:2011年07月 / 発売日:2011年07月下旬
著者の専門家としての地下水脈を形作ってきたものに、幅広い書物との付き合いがある。それを省察し、人生と読書との関係性を自己対話的に説く。専門の辺領域に踏み込み、ときに遊び、直感とイメージ豊かな随想の世界は限りなく広い。
日髙 義博(ヒダカ ヨシヒロ)
1948年 宮崎県に生まれる
1970年 専修大学法学部卒業
1975年 明治学院大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学
同年、専修大学法学部専任講師
現在 専修大学長・学校法人専修大学理事長
法学博士、居合道5段
司法試験考査委員、石の博物館監事、日本私立大学連盟監事など歴任
主著 『不真正不作為犯の理論』(2版・1983年、慶應通信)
『現代刑法論争Ⅰ、Ⅱ』(2版・1997年、共著、勁草書房)
『刑法における錯誤論の新展開』(1991年、成文堂)
『違法性の基礎理論』(2005年、イウス出版)
『刑法総論講義ノート』(3版・2005年、勁草書房)ほか
目次
はしがき
I 読書と人生
1 はじめに
2 人生にとって本は何のためにあるのか
3 小学生の頃の読書
4 中学生の頃の読書
5 高校生の頃の読書
6 大学生,大学院生の頃の読書
7 ドイツ留学中の読書
8 読書の底流にながれているもの
9 なせ文字・活字文化が必要か
Ⅱ 読書随想
1 タイ社会に対する日本の影 (吉岡忍『日本人ごっこ』文藝春秋)
2 16世紀のドイツ死刑執行人の記録 (フランツ・シュミット〔藤代幸一訳〕『ある首斬り役人の日記』白水社)
3 脱獄魔を更生させるもの (吉村昭『破獄』岩波書店)
4 奥義と日本文化の底流 (オイゲン・ヘリゲル〔柴田治三郎訳〕『日本の弓術』岩波文庫)
Ⅲ 滞独随想
1 パーティー作法
2 ファッケルツーク
3 イェーナのフォイエルバッハ
4 ハレ大学雑感
5 ローテンブルク中世犯罪博物館
Ⅳ 坐忘居随想
1 雅号と座右の銘
2 人生観に学べ
3 山椒の記
4 槐の花
5 文武一如
6 倫理観の迷走からの脱却