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張籍・姚合・賈島論晩唐詩の揺籃

晩唐詩の揺籃 張籍・姚合・賈島論

A5判 490ページ 上製
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-88125-266-6 C3098
奥付の初版発行年月:2012年02月

内容紹介

本書は、中唐から晩唐にかけての社会の高揚期に、富貴から疎外された不遇な生活を送りながら交遊関係にあった詩人たちの姿と苦悩を緻密な筆致で浮彫にした労作である。

著者プロフィール

松原 朗(マツバラ アキラ)

1955年東京都生まれ 早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学
博士(文学) 専修大学文学部教授
著書:『中国離別詩の成立』(単著,研文出版),『唐詩の旅―長江編』(単著,社会思想社),『教養のための中国古典文学史』(共著,研文出版),『漢詩の辞典』『校注 唐詩解釈辞典』『続・校注 唐詩解釈辞典』(共著,大修館書店)等
訳書:李浩著『唐代〈文学士族〉の研究―間中・山東・江南の三地域に即して―』(共訳,研文出版)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 論
 Ⅰ
張籍における閒居詩の成熟
 ―太常寺太祝在任時を中心に―
張籍の「和左司元郞中秋居十首」
 ―晩唐詩の搖籃―
張籍の「無記名」詩
 ―徒詩と樂府をつなぐもの―
 Ⅱ
友を招く姚合
 ―姚合詩集團の形成―
姚合の官瀝と武功體
姚合「武功體」の系譜
 ―尚儉と懶惰の美學―
 Ⅲ
賈島の樂遊原東の住居
 ―移居の背景をめぐって―
詩的世界の現場
 ―賈島の原東居―
賈島における「泉」の意味
 ―根源的存在との交わり―
 Ⅳ
聞一多の「賈島」
 ―賈島研究の今日的課題―
 聞一多「賈島」(日譯著者)
あとがき
初出一覽


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