大相撲行司の軍配房と土俵
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-88125-271-0 C3075
奥付の初版発行年月:2012年08月 / 発売日:2012年08月上旬
文字資料や絵図資料を使いながら,大相撲行司の歴史的背景を解説していく。横綱土俵入りと行司の着用具、行司の黒星と規定、朱房行司と草履、木村姓と式守姓、行司の改名、番付と房の色、など。本書は『大相撲行司の伝統と変化』(2010年発行,定価3780円)の姉妹書である。
私は平成22年に『大相撲行司の伝統と変化』(専修大学出版局)を出版したが、それはもっぱら行司に関する話題ばかりだった。また、平成23年に出版した『大相撲行司の世界』(吉川弘文館)も行司に関する話題が中心だった。本書で扱う話題もすべて行司に関するものである。
本書は8章で構成されているが、それぞれの章は内容的に独立している。話題が行司に関連していることは確かだが、内容はそれぞれ異なる。従って、本書は第1章から順序よく読む必要はない。どの章をどの順序で読んでもかまわないのである。自分の関心をひく話題を見つけ、それを先に読み始めてもよい。
根間 弘海(ネマ ヒロミ)
昭和18年(1943年)生まれ。専修大学経営学部教授。専門は英語音声学(音韻論)。趣味は主として相撲とユダヤ教の研究。英語テキストと相撲に関する著書は共著を含め、本書で90冊目である。相撲では『ここまで知って大相撲通』(グラフ社)、『SUMOキークエスチョン258』(岩淵訳、洋販出版)、『大相撲と歩んだ行司人生51年』(33代木村庄之助と共著、英宝社)、『大相撲行司の伝統と変化』(専修大学出版局)、『大相撲行司の世界』(吉川弘文館)。英語では『英語の発音とリズム』(開拓社)、『こうすれば通じる英語の発音』(スマイリー氏と共著、ジャパンタイムズ)、『英語のリズムと発音の理論』(英宝祀)、『英語はリズムだ!』(創元社)、『リズムに乗せれば英語は話せる』(膚U元社)などがある。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第1章 立行司も明治11年には帯刀しなかった
第2章 上覧相撲の横綱土俵入りと行司の着用具
第3章 明治17年の天覧相撲と現在の土俵入り
第4章 行司の黒星と相撲の規定
第5章 草履の朱房行司と無草履の朱房行司
第6章 行司の木村姓と式守姓の名乗り
第7章 行司の改名に関する研究
第8章 大正時代の番付と房の色