地域通貨によるコミュニティ・ドック
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-88125-329-8 C3033
奥付の初版発行年月:2018年09月 / 発売日:2018年09月中旬
コミュニティ・ドックとは、研究者との協働を通じ、コミュニティが自己変革を行う社会実験プログラムである。
事例として、苫前町地域通貨券、韮崎市・北社市「アクア」、更別村「サラリ」、ブラジル「パルマス」を扱う。
西部 忠(ニシベ マコト)
専修大学経済学部教授。 主な著作として『経済から見た国家と社会』(編著)、岩波書店、2017。『貨幣という謎』NHK出版、2014。『地域通貨』(編著)、ミネルヴァ書房、2012。『資本主義はどこへ向かうのか』NHK出版、2011。『進化経済学基礎』(共編著)、日本経済評論社、2010。『進化経済学のフロンティア』(編著)、日本評論社、2004。
草郷 孝好(クサゴウ タカヨシ)
関西大学大学院社会学研究科教授。 主な著作として『市民自治の育て方~協働型アクションリサーチの理論と実践~』(編著)、関西大学出版部、2018。『GNH(国民総幸福)』(共著)、海象社、2011。「開発学にとっての繁栄、幸福と希望の意味」東大社研・玄田・宇野編『希望学4 希望のはじまり』東京大学出版会、75-105、2009。
吉地 望(キチジ ノゾミ)
北海道武蔵女子短期大学経済学科教授。 主な著作として、「流通ネットワーク分析から見た地域通貨」『地域通貨』(共著)、ミネルヴァ書房、2012。“Analysis of the Traffic Lines of the Tourists that Visited Kamikawa District in Hokkaido based on data from the Kamui Mintara Stamp Rally, ” Egashira, S.(ed) Globalism and Regional Economy, Routledge UK, 141-169, 2013.“Network Analyses of the Circulation Flow of Community Currency” (共著)、Evolutionary and Institu-tional Economic Review、4(2)、267-300、2008。
橋本 敬(ハシモト タカシ)
北陸先端科学技術大学院大学知識科学系教授。 主な著作として「制度生態系の理論モデルとその経済学的インプリケーション」『經濟學研究』(北海道大学)(共著)、 61(4), 131-151, 2012。“Considering Provision of Global Public Goods with Community Task Game (共著)、Emerging Risks in a World of Heterogeneity, Springer, 2017。『境界知のダイナミズム』(共著)、岩波書店、2006。Evolutionary Linguistics and Evolutionary economics, Evolutionary and Institutional Economics Review、3(1)、27-46、2006。
小林 重人(コバヤシ シゲト)
北陸先端科学技術大学院大学知識科学系講師。 主な著作として“Relationship between People’s Money Consciousness and Circulation of Community Currency”(共著)、In G. Gomez (Ed.) Monetary Plurality in Local, Regional and Global Economies, Routledge、2018。「ゲーミングとマルチエージェントシミュレーションによる地域通貨流通メカニズムの検討」(共著)『シミュレーション&ゲーミング』、23(2)、1-11、2013。
栗田 健一(クリタ ケンイチ)
国際短期大学専任講師。 主な著作として“Community currency and sustainable development in hilly and mountainous areas: A case study of forest volunteer activities in Japan”(共著)、In G. Gomez (Ed.) Monetary Plurality in Local, Regional and Global Economies, Routledge, 2018。
吉田 昌幸(ヨシダ マサユキ)
上越教育大学大学院学校教育研究科准教授。 主な著作として“Using Simulation and Gaming to Design a Community Currency System” (共著)、International Journal of Community Currency Research, 22, 2018. “Historical transition of community currencies in Japan” (共著)、4th.International Conference on Social and Complementary Currencies、2017。
宮﨑 義久(ミヤザキ ヨシヒサ)
仙台高等専門学校総合工学科助教。 主な著作として“Community currency and sustainable development in hilly and mountainous areas: A case study of forest volunteer activities in Japan”(共著)、 In G. Gomez (Ed.) Monetary Plurality in Local, Regional and Global Economies, Routledge, 2018。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
はしがき
序 章 新たな社会経済政策論の必要性:市場と政府の二分法を超えて
第1編 コミュニティ・ドックと地域通貨
第1章 コミュニティ・ドック:コミュニティの当事主体による制度変更型政策手法
第2章 地域通貨:地域経済と地域コミュニティの活性化のための統合型コミュニケーション・メディア
第2編 地域通貨を活用したコミュニティ・ドックの事例研究
第3章 苫前町地域通貨流通実験(第1次,第2次)
第4章 韮崎市・北杜市地域通貨「アクア」
第5章 更別村公益通貨「サラリ」
第6章 ブラジル・フォルタレザの「パルマス」:制度生態系としてのコミュニティバンクと住民組織
終 章 コミュニティ・ドックの今後の課題