日本における地域経済・社会の現状と歴史 生活環境の視点から
価格:1,650円 (消費税:150円)
ISBN978-4-88125-351-9 C1033
奥付の初版発行年月:2020年09月 / 発売日:2020年09月中旬
現下の地域経済・社会について、その歴史的経緯を踏まえ、産業、意識構造、インフラ、スポーツと総じて生活の視点から詳らかにする。6名による共著。
宮嵜 晃臣(ミヤザキ テルオミ)
1956年大阪府生まれ。法政大学経済学部卒業、筑波大学大学院博士課程社会科学研究科経済学専攻単位取得済退学、筑波大学社会科学系準研究員、長野工業高等専門学校助教授を経て、現在専修大学経済学部教授。
専門:日本経済論
著書・論文:SGCIME編『第3版 現代経済の解読-グローバル資本主義と日本経済』御茶の水書房、2017年。「庄内たがわ農業協同組合月山ワイン山ぶどう研究所について」専修大学社会科学研究所 月報 No.667・668、2019年。「大阪ワインの底力」専修大学社会科学研究所月報661/662、2018年。「北海道各地のブドウ栽培・ワイン醸造・ ワイン販売に学ぶ地域性」専修大学社会科学研究所月報654・655、2018年。
長尾 謙吉(ナガオ ケンキチ)
1968年 大阪府生まれ。横浜市立大学文理学部卒業。大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学。大阪市立大学大学院経済学研究科教授などを経て、現在、専修大学経済学部教授。
専門:経済地理学、都市・地域経済論
著書:Philippe Batifoulier, et al., eds., """"Dictionnaire des conventions"""", Presses Universitaires du Septentrion, 2016年(共著)。長尾謙吉・本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会、2014年(共編著)。近畿都市学会編『都市構造と都市政策』古今書院、2014年(共著)。
小池 隆生(コイケ タカオ)
1971年 東京都生まれ。専修大学経済学部卒業。専修大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。岩手県立大学社会福祉学部専任講師を経て、現在、専修大学経済学部教授。
専門:社会政策・社会保障論
著書・論文:『雇用と生活の転換―日本社会の構造変化を踏まえて』専修大学出版局、2014年(共著)。「検証「社会保障改革」―住民の暮らしと地域の実態から」自治体研究社、2014年(共著)。『福祉論研究の地平-論点と再構築』法律文化社、2012年(共著)。『現代アメリカにおけるホームレス対策の成立と展開』専修大学出版局、2006年。「貧困認識と規定要因としての「農村的生活様式」―岩手県内自治体住民に対する意識調査結果から」専修大学社会科学研究所月報No.663、2018年。
永江 雅和(ナガエ マサカズ)
1970年 福岡県生まれ。一橋大学経済学部卒業、一橋大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(経済学)。専修大学経済学部教授。
専門:日本経済史
著書:『京王沿線の近現代史』クロスカルチャー出版、2017年。『小田急沿線の近現代史』クロスカルチャー出版、2016年。『食糧供出制度の研究―食糧危機下の農地改革』日本経済評論社、2013年。
徐 一睿(ジョ イチエイ)
1978年 中国上海生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。慶應義塾大学経済学部助教、嘉悦大学経営経済学部講師を経て、現在、専修大学経済学部准教授。
専門:財政学、中国経済論
著書:穆尭芊、徐一睿、岡本信広編著『「一帯一路」経済政策論 プラットフォームとしての実像を読み解く』日本評論社、2019年(共著)。徐一睿『中国の経済成長と土地・債務問題―政府間財政システムによる「競争」と「調整」』慶應義塾大学出版会、2014年(単著)。徐一睿『中国の財政調整制度の新展開―「調和の取れた社会」に向けて―』、日本僑報社、2010年(単著)。その他共著多数。
飯田 義明(イイダ ヨシアキ)
1964年 愛知県生まれ。筑波大学体育学群卒業、筑波大学大学院修士課程体育研究科修了。筑波大学体育学群技官、専修大学講師を経て、現在、専修大学経済学部教授。
専門:スポーツ社会学、スポーツ産業論
著書・論文:『諏訪御柱祭にみる地域協働のなかの統合と運営:上社湖東地区の慣例と創出のしくみ』専修大学人文科学研究所月報、第299号、2019年(共著)。『Jクラブ・ユース選手における学校生活:教師の「語り」からの検討』中央大学体育学研究、2016年。『スポーツ参加者におけるコミュニティ意識:ソーシャル・キャピタル論をふまえて』日本公益学会、2015年。『プロスポーツ経営とスタジアム』現代スポーツ評論、2006年。その他。
目次
まえがき
第1章 グローバル資本主義の進展と地域経済の疲弊 宮嵜 晃臣
はじめに
Ⅰ 資本主義の発展と地域の編成
Ⅱ グローバル資本主義の進展と日本電機産業の凋落
Ⅲ グローバル資本主義の進展が地域経済に及ぼす影響―長野県各地域を事例に―
小括
第2章 雇用における地域格差と地域経済 長尾 謙吉
Ⅰ はじめに
Ⅱ 産業と職業からみた雇用の地理的概観
Ⅲ 製造業の地域間分業と職種
Ⅳ 雇用と地域経済―むすびにかえて
第3章 東北地方中山間地における貧困と住民の意識 小池 隆生
―地域生活の困難と社会サービスの関係に注目して
Ⅰ はじめに
Ⅱ 中山間地における暮らしと貧困
Ⅲ 貧困を地域住民はどのように「観ている」のか
Ⅳ まとめにかえて
―地域性を帯びた「住民像」と問われる「自己責任」の内実
第4章 地域社会と鉄道―小田急線と川崎市麻生区の開発 永江 雅和
はじめに
Ⅰ 小田急小田原線開業と柿生駅建設
Ⅱ 戦後百合ヶ丘駅誘致運動と沿線開発
Ⅲ 多摩ニュータウン計画と新百合ヶ丘駅建設(新百合ヶ丘駅と多摩線)
Ⅳ 多摩線沿線区画整理事業の展開
おわりに
第5章 地域経済と財政―老朽化が進むインフラにどう立ち向かうか 徐 一睿
はじめに
Ⅰ インフラ老朽化時代の到来
Ⅱ 増え続ける維持管理・更新費
Ⅲ 大きく揺れる公共事業財政
Ⅳ PPPは救世主になりうるか?
おわりに
第6章 地域におけるスポーツの役割とその動向 飯田 義明
はじめに:なぜ、いま地域とスポーツなのか?
Ⅰ 我が国におけるスポーツ政策と地域
Ⅱ スポーツ・メガイベントと地域
Ⅲ スポーツは地域をつくるのか?
おわりに:スポーツを通した新たな潮流