大学出版部協会

 

ハンネス・マイヤーの建築思想と独ソ建築界(1926-1930年)

ハンネス・マイヤーの建築思想と独ソ建築界(1926-1930年)

A5判 336ページ 上製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-88125-378-6 C3052
奥付の初版発行年月:2023年02月 / 発売日:2023年03月上旬

内容紹介

スイス人建築家ハンネス・マイヤーの1920年代後半の活動を、当時の独瑞露の建築家たちの言説からなる独ソ建築界の中に位置づける。

著者プロフィール

岩澤 龍彦(イワサワ タツヒコ)

1995年、東京都国分寺市に生まれる。
専修大学経済学部、同大学院文学研究科修士課程を経て、2022年に博士後期課程修了。博士(哲学)。
専攻は、スイス、ドイツ、ソ連の近代建築史・建築論、芸術史・芸術理論。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序論

第1章 ドイツ建築におけるフォルマリズム
 第1節 テオ・ファン・ドゥースブルフ
  「様式への意志」(1922年)
  「物質的具現化の新しい美学について」(1923年)
  フォルマリズム批判の検討
 第2節 ドイツ工作連盟における「形」
 第3節 ムテジウスの「形」
 第4節 グロピウスの「形」
  「現代の工業建築芸術の発展」(1913年)
  「工業建築の形の様式形成の価値」(1914年)
  「国立バウハウスの理念と構成」(1923年)
  「住宅工業」(1925年)
  「バウハウス製品生産の原則」(1925年)
  「国際建築」(1925年)
 第5節 ミースのフォルマリズム批判が示唆するもの

第2章 ドイツ・スイス建築におけるリアリズム
 第1節 雑誌『G』
 第2節 ミース・ファン・デル・ローエ
  「事務所棟」(1923年)
  「建設」(1923年)
  「建築芸術と時代意志」(1924年)
  「工業的建設」(1924年)
 第3節 雑誌『ABC』―マルト・スタム、ハンス・シュミット
  『ABC』の基本的姿勢
  スタムの建築論―建築システムとしての構造
  シュミットの建築論―公共のための工業的建設
 第4節 ハンネス・マイヤー
  『ABC』
  「新しい世界」(1926年)
  ペータースシューレ・コンペ案(1926年)
  国連コンペ案(1926年)
 第5節 マイヤーをめぐるねじれ(1)

第3章 バウハウスにおけるフォルマリズム批判
 第1節 エルンスト・カライ
  芸術評論家としてのカライ
  『バウハウス』誌の編集長としてのカライ―バウハウス様式批判
  カライの建築論
 第2節 バウハウスでのマイヤーの建築活動
  「建設」(1928年)
  「バウハウスと社会」(1929年)
  ADGBの連邦学校
 第3節 マイヤーをめぐるねじれ(2)
 第4節 マイヤーとスイス・ドイツ建築界

第4章 ソ連におけるマイヤー受容
 第1節 国連コンペ案
 第2節 連邦学校案
 第3節 モスクワでのバウハウス展
 第4節 マイヤーをめぐるねじれ(3)

第5章 ソ連建築界の構図
 第1節 アスノヴァとオサの基本的姿勢
  アスノヴァ(新建築家連合)
  オサ(現代建築家連盟)
 第2節 アスノヴァ/オサ論争
  アスノヴァからオサへの批判
  オサからアスノヴァへの批判
  ギンスブルク(オサ)の建築論
 第3節 ヴォプラ(全ロシアプロレタリア建築家連盟)
  ヴォプラの共闘的姿勢と批判
  ヴォプラの建築論
 第4節 独ソ建築界の構図とソ連におけるマイヤー受容

おわりに

参考資料
 新しい世界(1926年)
 バーゼルのペータースシューレ(1926年)(原稿)
 ペータースシューレ・バーゼル(1927年)(『バウハウス』掲載)
 ジュネーヴの国際連盟棟 1927(1927年)
 学校プロジェクトについての説明(1928年)(『バウハウス』掲載)
 建設(1928年)
 バウハウスと社会(1929年)
 バウハウスからの追放(1930年)
 ベルリン近郊ベルナウの連邦学校(1931年)
 ベルリン近郊ベルナウのドイツ労働組合総連合の連邦学校(原稿)(執筆年不詳)
 バウハウス・デッサウ 1928-1930(1931年)

参考文献
 ハンネス・マイヤーの文献
 一次文献
 二次文献

人名索引


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。