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SDGs・カーボンニュートラルをふまえた検討中堅・中小企業のイノベーション創出と産業集積地の将来

中堅・中小企業のイノベーション創出と産業集積地の将来 SDGs・カーボンニュートラルをふまえた検討

A5判 上製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-88125-387-8 C3033
奥付の初版発行年月:2024年01月 / 発売日:2024年02月上旬

内容紹介

「都市型産業集積広域化下での中小製造業経営の在り方」と「カーボンニュートラル、SDGsに中小製造業がどのように関わるべきか」、二つの研究テーマを発展させ、考察する。

著者プロフィール

遠山 浩(トオヤマ コウ)

1986年,同志社大学経済学部卒。2004年,専修大学大学院経済学研究科修士課程修了。2009年,専修大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学。
大学卒業後,日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)に入行。1993年,北京大学経済学院留学。国際営業企画部で中国進出支援業務等を担当。GBIキャピタル等で投信ファンド業務等を経て、2009年,専修大学経済学部准教授。2015年,専修大学経済学部教授(現職)。
2017年から2023年まで専修大学大学院経済学研究科長。2017年より,キャリアデザインセンターキャリア教育企画室長(現職)。2023年より,キャリアデザインセンター部長代行(現職)。

(主要著作)
「産業集積とファミリービジネスへのガバナンス・アントレプレナー創出ー都市型産業集積の広域化と技術集積の視点導入がポイント」中小企業学会論集41,2022年。
「イノベ―ション創出都市 変貌する深圳」専修大学社会科学月報2018年11月号NO.665,2018年。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序章 成熟社会の都市型産業集積広域化研究の意義

第1章 中堅企業とは
1.組織化と中堅企業
(1)中堅企業の定義
(2)キャッチアップ成長期の中堅・中小企業
(3)中堅・中小企業を育む企業間取引:系列
(4)中堅・中小企業を育む企業間取引:都市型産業集積
2.都市型産業集積を考える視点と成熟社会をとりまく外部環境
(1)産業集積論の先行研究
(2)都市型産業集積を取り巻く外部環境の変化
3.ネットワーク化と中堅企業

第2章 都市型産業集積が育む企業家
    ―川崎にみる中堅・中小・ベンチャー企業の活躍―
1.川崎産業集積の位置付け
(1)京浜工業地域の位置付け
(2)グローバルにみた位置付け
(3)京浜工業地域内における川崎の位置付け
2.人口減少下の成熟社会でみられる需要への対応と支援政策
(1)高度化する研究開発需要
(2)さらなる需要の多様化に向けて
(3)拡大する医療・福祉関連需要
(4)期待される海外需要
3.工業団体が育む中堅・中小製造業
(1)川崎中原工場協会
(2)高津工友会
(3)下野毛工業協同組合
(4)川崎北工業会
(5)等々力工業会
4.後継者層の挑戦
(1)川崎中原工場協会新モノづくり委員会
(2)高津工友会青年部
(3)住工混在問題への取り組み
5.ベンチャー・ビジネスの萌芽と川崎のエコシステム
(1)ソフト開発 VB
(2)モノづくり VB(テック系 VB)
(3)バイオ VB
(4)ヘテラルキー型都市型産業集積の発展に向けて

第3章 東アジア・カーボンニュートラルの実現に向けて
1.東アジア・サプライチェーンの構築:中国・深圳にみる事例研究
(1)深圳の概要
(2)南山区の現状
(3)ハード系有力新興企業の集積
(4)研究型大学の集積
(5)イノベーション創出に関わるプレーヤー
(6)リンケージ機能が果たすイノベーション創出
(7)ベンチャー企業の資金調達
(8)深圳にみる地縁ネットワーク
(9)日本の都市型産業広域化の視点からみた深圳
(10)成熟社会に資するネットワーク構築に向けて
2.東アジア諸国との SDGs・カーボンニュートラルの協調
3.東アジアのエネルギー安全保障と SDGs

第4章 ネットワークの進化と日本産業集積の将来
1.都市型産業集積の将来
2.地方都市①:企業城下町産業集積の将来
3.地方都市②:産地型産業集積の将来

終章 日本型イノベーション創出に向けて
1.地域社会が育む企業家・社会企業家
2.SDGs・カーボンニュートラル達成に向けての期待
3.地域社会からの金融システム改革の可能性
4.求められる社会の変革
5.今後の研究課題

参考文献
謝辞


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