東日本大震災 弘前大学からの展望 2011-2012 それぞれの3.11
価格:1,760円 (消費税:160円)
ISBN978-4-907192-05-1 C0030
奥付の初版発行年月:2013年09月 / 発売日:2013年09月上旬
本書は国立大学法人弘前大学からの震災通信である。自然のすごさがどんなものかを見せつけられた大災害だった。被災地を中心に東北に国内の目、世界の目が向いた。大震災は青森県でも小さくはなかったが、岩手県、宮城県、福島県のものとして語られた。この3県への衝撃と比較されて青森県の扱いが小さいものとなった。 発災から2ヶ月が経って、弘前大学に市民や研究者が集まり、青森県を中心に、弘前市で大震災を語った。災害を引き起こした地震のこと、被災地のこと、避難所のこと、復興過程の問題点、被災を伝えるメディアのこと、弘前からの被災地支援のこと、復興ビジョン、小さな教室でのつぶやきのようなものを続けた。どんな地域にもそれぞれの大震災がある。私たちはそう思って、大震災のことを語り、聞き続けた。その成果が本書である。
目次
序文
Ⅰ 大震災発生の源としての地震
第1章 東北地方太平洋沖地震の概要
第2章 東北地方太平洋沖地震と青森県の被害
Ⅱ 地域社会と東日本大震災
第3章 青森県の復興ビジョン
第4章 震災とメディア ―「情報」「メディア」と青森県の立ち位置―
第5章 弘前市医師会と医療救護活動について
第6章 弘前市の防災に係る取組み
第7章 震災復興と埋蔵文化財
Ⅲ 東日本大震災―弘前大学の活動―
第8章 地域社会研究科による八戸調査
第9章 第2次八戸調査がまなざす「制度の隙間」
第10章 弘前大学ボランティアセンターのこれまでとこれから
第11章 被災地支援から復興計画支援へ ―新しいつながりと復元力―
Ⅳ 弘前大学震災研究交流会
弘前大学震災研究連絡会の発足
震災研究交流会のあゆみ
〔交流会参加記〕市民ボランティアから学生ボランティアへ
第9回震災研究交流会 講演録
あとがき