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津軽から発信!母国を離れプロフェッションに生きる 国際コーディネーター編

弘大ブックレットNo.11
津軽から発信!母国を離れプロフェッションに生きる 国際コーディネーター編

A5判 138ページ 並製
価格:880円 (消費税:80円)
ISBN978-4-907192-10-5 C1036
奥付の初版発行年月:2014年01月 / 発売日:2014年01月上旬

内容紹介

本書では、日本、カナダ、イタリア、スペインを舞台に活躍する4人の方々の「国際コーディネーターとしてのキャリア形成」を取り上げる。それぞれが、20代で、暖かい家、笑いあえる友人との会話、慣れ親しんだ地元の味といった「あずましい箱(心地よい場所)」から離れ、異なる言語や価値観、さまざまな困難を経験していく。外の世界へ飛びだすことで、若いうちにするべきことを自覚し、好きなものへのひたむきさを研ぎ澄まし、失敗した自分にどう向き合うかを考え、他人に対する優しさを知っていく。大学間協定、海洋学術連携、文化交流、言語通訳といった4人の専門家の語りからにじむ、読者への温かいエールをぜひ受け取ってほしい。居心地のよい場所の外側に広がる「豊かな人生の風景」こそ、掛け替えのない「可能性」という宝物なのだ。弘前大学人文学部国際協力論ゼミ現役学生によるブックレット出版『津軽から発信!』シリーズの3作目、完結編。


目次

はじめに

第一章 辺境の大学をコーディネートする(ヴィクター・リー・カーペンター氏のケース)
辺境の大学群を結ぶ/外国人学生とのご縁から始まった提携/ルーマニアからハンガリーへ/ヨットの上でジントニック/協定校拡大で苦労したこと/津軽でのNPO活動/アメリカでの学生時代/母国を客観的に見る/平屋の駅舎と美しき岩木山/東北初の常勤外国人教官として/タコつぼの外へ

第二章 「二〇五〇年の世界の海洋」の姿をカナダで予測する(太田義孝氏のケース)
ねぷたと学問的態度/留学を思いたつ/おれ、そんなに英語話されへん・・・・・・/愛想笑い禁止!/エキセントリックな先生たち/博士課程とパラオでの漁生活/ケント大学とドーバー海峡での研究/UBCで世界の海洋研究をコーディネートする/三・一一とネレウス/研究コーディネーターという仕事/そんな自分を許してあげてほしい

第三章 イタリア・日本の文化交流を考える(悦子・ドナーティさんのケース)
イタリア文化会館館長夫人として/文化と社交を学んだ二〇代/原健三郎議長夫妻のもとで/政治の世界の共通点/ウンベルト氏のこだわり/愛知万博でイタリアの魅力を発信/イタリア文化会館での接待/外交官夫人の苦労/文化会館館長夫人の役目を終えて/イタリアと日本のマンマとして/「人を動かす賢さ」と「控える強さ」/これからを生きる皆さんへ

第四章 通訳翻訳家として「言葉」で橋渡しする(上野伸久氏のケース)
スペイン語を学ぶ/大学を飛びだしスペインへ/スペインサッカーにかかわる仕事を夢見る/フトカンとホソカン/国際犯罪捜査の現場に/タガログ語を身に付ける/通訳翻訳員の仕事/危険と隣り合わせ/被疑者と取調官のはざまで/奉仕の精神/クリエーティブさを求めて/フリーランス翻訳者の世界/スペインサッカーに魅せられて/テレビの仕事/出版翻訳の仕事/皿を洗わない人は皿を割らない

あとがき
五年を超えて届いたメッセージ/弘前という場の意味/失敗体験と川越での気付き/お世話になった方々へ


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