大学と地域と人々と 弘前大学第十二代学長 遠藤正彦講演集
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-907192-18-1 C0000
奥付の初版発行年月:2014年10月 / 発売日:2014年10月中旬
学長秘書室の編集による、遠藤正彦前学長と弘前大学の十年間の軌跡、第二弾。
告辞、式辞、挨拶、巻頭言等79編からなる『十年間の歩み』(2013年3月刊行)に続き、本書は第12代弘前大学長遠藤正彦先生が在任した10年間に、学内外で行われた様々な催しで講演された数多くの原稿の中から、歴代の秘書達が「大学」「地域」「人々」の3つのテーマに絞り、取り纏めたものである。
この10年間には、国立大学の法人化という歴史的大改革が行われ、他の国立大学同様、弘前大学にとってもまさに「激動期」であった。
法人化により、大学には自主・自立が求められることとなった。これにより、競争と評価の時代に突入することとなるが、そのような中で、弘前大学のリーダーとして、日々奮闘されていた様子をうかがい知ることができる貴重な記録となっている。この中には、自身の幼少期・少年期の実経験や科学者としての視点から講演されているものもあり、バラエティに富んだ内容となっていることも興味深い。
遠藤先生が、学内外、老若男女を問わず送り続けたメッセージを、本書から感じ取っていただければ幸いである。
目次
『講演集』刊行に寄せて
Ⅰ.弘前大学と共に
1.新春交流 学長が語る&学長と語ろう
(1)大学の歴史をひもとく
2.新春交流 学長が語る&学長と語ろう
(2)大学の将来像を展望する―学園都市・弘前市と歩みを共に
3.クイズ・弘前市の中の弘前大学
―弘前市の活性化に弘前大学は役に立っていますか?
Ⅱ.弘前大学の新しい歩みと共に
1.弘前大学出版会のあゆみ
2.弘前大学医学部保健学科の十年の歩みとこれからの展望
3.弘前大学における現状と課題―附属病院問題を中心として
Ⅲ.地域と共に
1.産学官連携を大学側から見たとき
2.緊急被ばく医療
3.青森の医学を拓いた人々―医師に求められるもの
Ⅳ.科学する人々と共に
1.小中高生の理科離れを考える―ある科学少年の生い立ちから
2.科学倫理Ⅰ(サイエンス・エシックス)
科学者の功名心につきまとう悪魔の囁き
3.科学倫理Ⅱ(サイエンス・エシックス)
科学者の周りに点在する落とし穴
―科学者の良心と責任に関わる新しい問題の発生
Ⅴ.子供とお母さんと共に
1.幼稚園教育に期待すること
「私の率直なお母さん論―若いお母さん、大変ですね―」
2.本はおもしろい
Ⅵ.私も共に
1.富士見町と弘前大学
2.私の人生に及ぼした私の「青葉繁れる」仙台一高
付.学長講演会等リスト
あとがき